出版社内容情報
「カゲ」という一語内の対義性と、それに付随する多義性をその糸口として、語義形成の過程(語義史)の柱と「カゲ」の語の注釈史という柱を交差させる語義・表現史の研究方法を試みる。
目次
第1章 上代の「カゲ」(光感覚語と色彩感覚語;用法と用字 ほか)
第2章 中古の「カゲ」(比喩的表現の「カゲ」;明るい「カゲ」と暗い「カゲ」 ほか)
第3章 中世の「カゲ」(鎌倉時代の擬古物語の「カゲ」;室町時代物語集の「カゲ」 ほか)
第4章 近世の「カゲ」(俳諧の「カゲ」;仮名草子の「カゲ」 ほか)
第5章 「カゲ」の解釈(万葉集「カゲ」の解釈;かぐや姫の正体と「アサカゲ」の歌)