内容説明
すべての教師と親に贈るカウンセラーからのメッセージ。一見元気で明るいけれど、どこか虚ろで人間関係にもろい現代の子ども・若者の心を時代の精神（ニヒリズム）と格闘するカウンセラーが解明。「むなしい」「つまらない」という現代人の心の問題を解消する具体的手立て。
目次
第１部 「心のむなしさ」をどうするか（実態―「心のむなしさ」はどうなっているか；背景―「心のむなしさ」はどこからやってきたのか；理論―「心のむなしさ」克服の原理；実践―「心のむなしさ」を越える教育実践）
第２部 「人間関係能力」をどう育むか（実態―子どもの「人間関係能力」が低下している；背景―子どもの「人間関係能力」はなぜ低下したか；実践―子どもの「人間関係能力」をどう育むか；カウンセリングをめぐって）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フィリッポ・インザーギ
2
なんと自分が大学に入った年、諸富先生32歳の時の著作。構成的グループエンカウンターの草創期か。現代中高生の心境を丁寧に追っている。2021/05/29
ねっしー
1
今の子どもたちは、プライドは高いが傷つきやすい。「心のむなしさ」「人間関係能力の低下」の2つを原因として、時代の変化を踏まえつつ、いじめ・不登校問題に切り込んでいく著者の視点に感服。「生きる意味」は考えない、「人生からの問いに答えていく」。このひとことで、人生の目標がはっきり見えた。頑張ろう。2014/12/07
