内容説明
多様な文化の存在を互いに尊重し、理解することは、多様な言語の存在を理解し、受け入れることである。しかし、言語の多様性について、我々の認識はまだ低い。市民社会における多様な言語の共生について、民主主義、言語権、言語政策などの視点から考察する。
目次
言語権と言語政策について
言語権と言語の「領土」
EU法と言語への権利の保障―既存の成果の検証
欧州における「土着的」少数言語の運動家たちにとっての法制
中国における少数民族言語の使用に対する法的保障
社会主義、言語権、言語政策
言語的人権とアジアの民族運動
ヴァレンヌ論文「言語的人権とアジアの民族運動」へのコメント
朝鮮半島における「統一言語論」から見る言語問題
差異化と共生―消費社会の呪縛とレベラル・デモクラシー
日本の多文化社会への道程
多文化社会に向けたハードとソフトの動き
著者等紹介
桂木隆夫[カツラギタカオ]
学習院大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。