内容説明
自然科学の技術論として論じられがちなエコロジー。本書は、人間の思想やその現れとしての文学の領域でエコロジーを論じる。
目次
第1部 エコロジーと思想(ヘッケルとエコロジー;ドイツ病としての環境エコロジー?―その背景の濫用された有機体概念への脱構築的批判による地球規模自然環境破壊対処学への貢献)
第2部 エコロジーと文学(アイヒェンドルフの『秋の惑わし』と泉鏡花の『龍譚譚』に見る女と自然;トーマス・マンの短編小説『主人と犬』と「環境文学」―「わたしのエコロジー」の確立に向けて;エコロジーの陰画としてのドイツ抒情詩)
著者等紹介
嶋崎啓[シマザキサトル]
1966年生。1999年九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。久留米大学非常勤講師。専門分野はドイツ語史
島村賢一[シマムラケンイチ]
1948年生。1974年東京外国語大学外国語学研究科ゲルマン系言語専攻修士課程修了。久留米大学教授。専門分野はドイツ文学、記号学、モデルネ論
嶋崎順子[シマザキジュンコ]
1969年生。2001年九州大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程満期退学。山口大学非常勤講師。専攻分野はジャン・パウルを中心とする近代ドイツ文学
中島邦雄[ナカシマクニオ]
1952年生。1981年上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士後期課程満期退学。水産大学校助教授。専門分野はドイツ文学、海洋水産文学
島浦一博[シマウラカズヒロ]
1954年生。1987年九州大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程満期退学。九州国際大学助教授。専攻分野はドイツ抒情詩
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。