出版社内容情報
ねこの夫婦のあいだに、いぬの赤ちゃんが生まれました。ねこの町では大問題。その子はフリックスと名づけられ、すこやかに育っていきます。大きくなるにつれ、さまざまな才能を発揮していくフリックス。どんな子でも、のびやかにたくましく生きることができると教えてくれる、ウンゲラーのメッセージです。
内容説明
もしも上品な猫のご夫婦に生まれた赤ちゃんが、しかめっつらのパグだったら―ウンゲラー流とでもいうほかはないみごとなやりかたで、あっとおどろく展開をみせ、主人公はいかにも主人公らしく大活躍して自分流の生き方を見せてくれます。
著者等紹介
ウンゲラー,トミ[ウンゲラー,トミ][Ungerer,Tomi]
1931年生まれ。フランスのアルザスで少年期をすごす。1956年にニューヨークに移り、イラストレーター、デザイナー、そしてどの会派にも属さない独立系の画家として活動。1957年に子どもの本「The Mellops Go Flying」を出版。以来、子ども向けの作品を多数発表している
今江祥智[イマエヨシトモ]
1932年生まれ。大阪で少年期をすごし、敗戦を迎える。1960年に上京。編集者をしながら童話を書き、評論、翻訳の仕事で活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
67
くららさんの感想を読んで即、図書館予約!!やっと来た。ペンのタッチが柔らかく色使いも素朴で、いい感じ。奇抜な設定のお話だけど、根底には人種問題があるのかな?ネズミと水道の蛇口が所々に・・・それもまた面白い。2013/04/20
ゆぎ🖼️
21
猫の家族から犬の子が生まれてビックリだけど、分け隔てなく愛情かけて育てる。イギリスでは他の人の靴を履いて他人の気持ちに寄り添うことを教えるそうな、、と読書会で話を聞いた。違和感も視点変えると親密感を学べるのかな、と意外な教育😅2021/05/15
みさどん
15
表紙の悲しげな顔を心配してしまったが、パグのしわのせい。でもそれで彼だけが、どの場面でも悲しそうに見えてしまうのが残念。本人は明るくすくすく育って幸せな日々を送るのだ。なんと猫の世界に生まれた犬なのに。前向きに生きていればいいことだらけって教えかな。強烈な場面もいっぱいで、考えさせられる。2015/05/10
けんちゃん
12
☆勝手にウンゲラー祭り開催中!☆ 中島京子さんの「えほん」紹介作品。ネコ夫婦に生まれたパグの赤ちゃん。「多少」の困難と苦労を乗り越え、ネコと犬の良さを活かして頂点に上り詰めます。今江祥智さんの訳がとてもいいです。イラストに挿入された日本語訳も笑えます。でもこれは大人向きだろうなぁ。2011/01/20
おはなし会 芽ぶっく
11
トミー・ウンゲラーさんの絵本を読む機会が最近多い(自分で好んでいるせいですが)ネコの夫婦から犬の子ども?てっきり悲しいおはなしに進むのかと思ったら、さすがネコとイヌの架け橋になるんですね。おはなし会にはちょっと読みにくいかな?そして大人向けに感じました。2018/02/19