出版社内容情報
病気のお母さんと、いそがしいお父さん。幼いローザは田舎の親せきの家にあずけられます。大好きなお母さんに会えないさみしさを感じながらも、明るいおばさんと優しいいとこに迎えられて、しだいにうちとけていくローザ。そして毎週日曜日はお母さんに手紙を書きます。ひとつひとつにとびっきりのキスを入れて……。作者マザーズの自伝的絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつばちい
20
お母さんが結核なり、療養してる間暗い森のおばさんのうちに預けられる女の子ローザ。でもそこのいとこやおばさん、近所のおばさんたちもとても温かく、いろんなことを教えてくれた。ローザは日曜日にお母さんに手紙を書き、いろんなキスを添えた。ライオン、エスキモー、時には魚のキスも。やがてお母さんがよくなり、クリスマスの頃家に戻るが、喜びながらも涙を流しているすがたにじんわり心温まった。2020/01/17
ヒラP＠ehon.gohon
15
お母さんが結核で入院している間、森に住んでいるおばさんの家に預けられたローザです。 実体験だからこその細かい記憶が新鮮でした。 お母さんを思う心と、元気でおばさんの家で暮らす姿と、タイトルでもある手紙が、清々しくまとまった絵本だと思います。2018/03/09
遠い日
11
ペトラ・マザーズの絵を求めて。マザーズ自身の子どもの頃を下敷にした物語。母と別れて暗い森の中の親戚に預けられるローザ。ローザの寂しさをちゃんと受け止めてくれるいとこ一家と近所の人の交流が温かい。病気のおかあさんへの愛情と、田舎暮らしの楽しい発見がローザを支えることとなる。子どもの成長は温かなきちんとした暮らしがあればなされるということにじんとする。いくつもの笑顔がローザを大きくしたのだ。2015/10/27
mntmt
9
ローザは、たぶん5〜6才。お母さんが病気でおばさんの家にあずけられます。そして、お母さんにお手紙を書く。キスをいっぱい入れて。だから、この題名なんだね。お母さんがいなくて、さびしいけど、まわりの人たちが温かく見守ってくれているのがいい。平たいけど、温かみのある絵もとっても良かった。原題:Kisses from Rosa2015/03/19
おはなし会 芽ぶっく
8
お母さんが結核で入院してしまい、幼いローザは遠く離れたおばさんの家に預けられる。不安な中温かく迎えられるが、お母さんを思い、キスを入れた手紙を出す・2019/08/19
