内容説明
息は他と自己の関係の仕方の歴史的累積であり、「あいだ」としての人間存在の仕方を端的に示す現象であり、その在り方はまさに生き方そのものである。「息づかい」の意味とは何か。関係としての身体。
目次
第1章 世界と自己との関係としての息(息の基本的諸相の意味の記述;代表的「息づかい」の意味の記述 ほか)
第2章 他者と自己との関係としての息(他者の息と自己の息との出合い;「息が合う」と「息を合わせる」 ほか)
第3章 自己と自己との関係としての息(「息を感じる」ことと自己の存在感;「息をつくる」ことと自己の形成 ほか)
付論 息の社会学(身体と息;“一方向的視線の原理”対“息の原理” ほか)
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程終了。明治大学文学部助教授。教職課程で中・高教員を養成。専攻は教育学、身体論。著書に『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞受賞)(NHKブックス)、『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞受賞)(世織書房)など
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