基盤としての情動―フラクタル感情論理の構想

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基盤としての情動―フラクタル感情論理の構想

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  • サイズ A5判/ページ数 407p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784906502295
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C3011

出版社内容情報

《内容》 精神医学界はもとより、教育、心理、哲学など、さまざまな領域に衝撃を与えた『感情論理』の発表から20余年、著者の思想はさらなる円熟をきわめ、21世紀における新たな心的モデルの試論として結実した。「思考および行動に対する情動の作用」を標的とする本書は、システム論、発生的認識論といった古典的なアプローチから、最新の生物学的知見や科学基礎論にいたる重要な概念を援用しつつ、心的現象に関する徹底的な解明を試みる。精神分析、文学作品の解読から歴史的事実へ、日常の事象から精神病理現象へ、あるいは個人的体験から集団の心理学的事象へと、さまざまな領域を縦横に交錯させながら、緻密に構築されるフラクタル感情論理の構想。不安、怒り、悲しみ、喜び、快の状況下で、内的世界はいかなる展開を示すものなのか。感情と理性の平衡が失われたとき、「狂い」をもたらすものは何なのか。集団レヴェルで認められる情動の伝染の背後にはいかなるメカニズムが存在するのか。感情の定量化や類型化ますます日常化しつつある今日、本書で提示される諸問題への取り組みは、将来の精神医学、心理学、哲学をはじめ、あらゆる精神の諸科学が進む方向に、強固な理論的基盤を提供することだろう。    

《目次》
第1章:認識論的な出発点――不可避的に制約されている地平/第2章:感情論理の基本概念.その根本公理,生物学的基盤,定義,現象について/第3章:認知機能の基本的オペレイターとしての感情/第4章:フラクタル感情論理――心のカオス論的理解/第5章:感情・認知「レール」と感情・認知「固有世界」の発生について/第6章:精神病理学――病的な感情認知的「狂い」について/第7章:集団のフラクタル感情論理/第8章:他の構想との理論的な関連および相違/第9章:応用へ向けて――可能性とリスク/第10章:フラクタル感情論理の人間像,そしてそこから導き出される倫理的帰結について――あるいは,「感情とともに思考する」こと

内容説明

感情論理の発表から20余年を経て、大胆な構想のもとに結実した精神の科学の新たなパラダイム。

目次

第1部 理論的基盤(認識論的な出発点―不可避的に制約されている地平;感情論理の基本概念。その根本公理、生物学的基盤、定義、現象について;認知機能の基本的オペレイターとしての感情;フラクタル感情論理―心のカオス論的理解)
第2部 フラクタル感情論理の諸相。さまざまな例(感情・認知「レール」と感情・認知「固有世界」の発生について;精神病理学―病的な感情認知的「狂い」について;集団のフラクタル感情論理)
第3部 理論面および実践面への帰結(他の構想との理論的な関連および相違;応用へ向けて―可能性とリスク;フラクタル感情論理の人間像、そしてそこから導き出される倫理的帰結について―あるいは、「感情とともに思考する」こと)

著者等紹介

チオンピ,ルック[チオンピ,ルック][Ciompi,Luc]
1929年イタリアに生まれる。1963年よりローザンヌ大学病院社会精神医学部門の発展に貢献するとともに、ローザンヌ研究と呼ばれる有名な統合失調症長期予後調査を遂行した。1977年から1994年までベルン大学社会精神医学教室主任教授。1982年出版の『感情論理』により科学基礎論や構造主義を駆使した多元的な人間論を展開する精神病理学者として各界からの注目を集めた。1984年、先端研究プロジェクトとして統合失調症患者の治療のための共同生活施設「ソテリア・ベルン」を創設した。ベルン大学退官の後、ウィーン近くのアルテンベルクにあるコンラート・ローレンツ(進化・認知)研究所に客員教授として招かれ本書『基盤としての情動』を執筆した。これにより、感情論理の構想は、精神病理学の領域を超えて、相対的構成主義、神経科学、システム論、カオス論を支柱とする大規模な思想体系へと発展している

山岸洋[ヤマギシヒロシ]
1958年生まれ。1984年京都大学医学部卒業。現在、財団法人田府興風会医学研究所北野病院神経精神科部長、京都大学医学部附属病院臨床教授(精神医学)

野間俊一[ノマシュンイチ]
1965年生まれ。1990年京都大学医学部卒業。現在、京都大学医学部附属病院精神科神経科勤務

菅原圭悟[スガワラケイゴ]
1957年生まれ。1984年京都大学医学部卒業。京都医療少年院勤務を経て、天理よろづ相談所病院精神神経科部長

松本雅彦[マツモトマサヒコ]
1937年生まれ。1964年京都大学医学部卒業。京都大学医療技術短期大学部教授、京都府立洛南病院院長を経て、京都光華女子大学人間関係学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。