出版社内容情報
お父さん、お母さん、“わたし”だけの家族に、ある日、弟が生まれます。周りの大人はみんな、「あなたってほんとにしあわせね!」と言うけれど、“わたし”は、ちっともそうでありません。お母さんもお父さんも、弟のことばかり。“わたし”のことなんて…。
そんな時、とうとうお母さんが弟の世話で疲れしまい、さりげなく口にした言葉は…。
およそ4~5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
36
可愛らしい絵柄で、下の子どもが生まれてナーバスになっている上の兄弟の気持ちが、巧みに描写された絵本。最終的に、お姉ちゃんの私は赤ちゃんの乳母車を手に、楽し気に「このあかちゃんって ほんとに しあわせね!」で収まるが、ここでわたしが想起したのは、障害者兄弟の場合――。この絵本のように、母親が療育に疲れてしまって、兄弟が手伝いするようになる。本書では、それは期間限定の行為。だが、“障害者”が冠されると、有限ではなくなるのが厳しいところ。小さい頃は家族思いの優等生だった子どもが、大きくなったら、ってケースも……2021/12/19
gtn
31
本作は、母がお年ちゃんに弟の面倒を見るという役割を与え、本人もその気になるが、実際は弟への焼きもちと、こう振る舞うべきとの建前に葛藤するだろう。それは今後も続く。大人になっても。2022/01/18
ヒラP@ehon.gohon
30
弟か妹ができてお姉さんになる子にピッタリの絵本です。 幸せって何だか、自分が思っているのと、人が自分に対して思うのとでは違うようですが、お姉さんになった自分を認められたら、心も温かくなるのでしょう。 お姉さんであることに疲れたりいじけたりしているときに読んであげると良いかもしれません。 押しつけてはいけない絵本だとも思いました。2022/08/28
ひ ほ
29
こう言われて育った子は本当に幸せですよね。いつもそう思っているけど、なかなか難しいですね。でもできるだけ言えるようにがんばろうっと。2017/04/07
たーちゃん
26
弟が生まれて寂しさを感じるお姉ちゃん。でも弟のことが段々好きになって…。息子は一人っ子なのでこういう寂しさは本当のところ分からないとは思いますが、「弟か妹が出来たらどうする?」と聞くと「…寂しい」と言っていました。2021/09/06