出版社内容情報
井戸の底に、かえるが一匹すんでいました。なかなか快適で、かえるは、そこが「世界」だと思っていました。ある時、雨が降らない日が続き、井戸の水は枯れました。そこで、かえるは、自分に力があるうちに、「せかいのはて」を見ておこうと思います。つまり、「せかいのはて」とは、井戸の淵のことですね。でも、そこまで昇っていったかえるが見たのは、井戸の周りにひろがる、木々とひなぎくの花の群れ。これが「せかいのはて」と思い込んだかえるですが。さて、かえるが最後に見つけた「せかいのはて」はどこだったのでしょう? (K)
およそ7~8才から
内容説明
いどの中に1ぴきのかえるがすんでいた。いどはいごこちがよく、しかもずっと前からすんでいたので、かえるはこのいどがせかいのぜんぶだと思っていた。でも、ある時いどの水がなくなり、かえるは、まだはねる力のあるうちにせかいのはてを見ておこうと、いどのかべをのぼりつめた。すると、目の前にあらわれたせかいのはての、なんと美しいことだろう。でも、そこにいためうしは、ここはせかいで、せかいのはては納屋のずっとむこうだという。かえるは、納屋のむこうまで行ってみた。でも、そこにいたブラックバードは、ここはせかいで、せかいのはては陸のおわるところだという。森では動物たちが…。さてそのうち、雨がふってきた。これだときっと、かえるがすんでいたいどにも、もとのように水がたまることだろう。かえるは、そこへ帰るのもわるくはないと思った。だって、そこがかえるにとってせかいだったから。でも…。読んであげるなら、およそ5才くらいから。
感想・レビュー
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