内容説明
なんでもしってて、やさしくて、いろんなおはなししてくれる、ぼくたちみんながだいすきなハタネズミのおばあちゃん。ひとり暮らしのおばあちゃんから子どもたちへの心のおくりもの―。雪の野原の小動物に託して描く、友情と愛の生のものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
21
素朴で、心に残るお話でした。イブ・ライスの絵も温かみがあって、良かった。2016/08/06
小夜風
17
【小学校】表紙を見て、これは何?ネズミ?モグラ?と思ったのですが、モグラとトガリネズミとハツカネズミとハタネズミでした。独り暮らしのハタネズミおばあちゃんを、モグラとトガリネズミとハツカネズミが訪ねていってあげます。ハタネズミおばあちゃんはそれが嬉しくて、楽しいお話を聞かせてくれます。最後はハタネズミおばあちゃんが亡くなってしまうのですが、三匹はきっとおばあちゃんのことをずっと忘れないと思います。良いお話しでした。2014/05/26
たーちゃん
16
一つのセンテンス毎に読んでいたのですが、最後のセンテンスの題名を読んで明日読もうねと息子に言うと、「その題名がすごく気になるから今日読んで!」と言っていました。2023/01/29
おはなし会 芽ぶっく
16
ほとんど寝たきりに近いハタネズミのおばあちゃん。ハツカネズミ、モグラ、トガリネズミたちからパッチワークのお布団をもらいます。3人はおばあちゃんと話をしているつもりが、いつの間にか話を聞いてもらっていたり。やがておばあちゃんは亡くなってしまいますが温かさの残る本です。 『司書と先生がつくる学校図書館』より2年生向け。2019/01/06
遠い日
9
静かな、けれども温かなことばで語られる友情や思いやり、そして生きて老いて、死ぬことについて。日々をただただ生きてきたことのすばらしさ。友だちと関わりあうことのすばらしさ。孤独を慰めるお互いの関係。ハタネズミのおばあちゃんの語る話には、人生の本質と真実が詰まっている。そして、静かにこの世を去ったおばあちゃん。残されたハツカネズミとモグラとトガリネズミの子どもたちは、それぞれにおばあちゃんの俤を胸に宿して、死を悼む。2016/05/27