出版社内容情報
安保法案は何をもたらすのか。国会論戦を通じて次々と明らかになった問題点も踏まえ、多角的に考察。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
30
福田護弁護士によると、武力行使する他国軍隊に対する支援活動を行う制度を、国際平和支援法案として、政府が用意しているという(45頁)。高見勝利教授によると、集団的自衛権の保護法益とされる死活的利益、幸福追求権から見た場合でも、武力行使を正当化しうる憲法の法的根拠はないという(78頁)。半田滋氏の、無責任な政治家、自己責任を負わせる自衛隊(187頁~)。とりわけ、安倍晋三という無責任なやり方を平気でする最高責任者を制御するのは国民主権なはずだが。2015/11/23
星辺気楽
3
安保法制(戦争法案)の問題点を専門家が理論的に解説した書。途中数式のようなものがあって、戸惑ったりしたが、全体としては理解しやすい。 2015/12/04
ペンギン伊予守
1
最上敏樹先生の国際法の観点というのが勉強になりました。2017/07/01
アーク
1
安保法案が憲法違反であることは成立前から憲法学者によって指摘されていたこと。本書はその問題点をつぶさに検証していく。その内容はあまりに論理的すぎて理解するのが難しいところもあるけれど、安保法案はあまりに多くの問題点を抱えていることが分かる。今からでも遅くないので、ぜひ同法案を廃案に追い込みたいところだね。2015/10/28