出版社内容情報
現代日本の宗教は、政治や社会といかなる関係にあるのか。政党と宗教、召還される「国家神道」、慰霊空間、宗教判例、宗教者の社会貢献、宗教法人論、キリスト教フェミニズム、メディアと宗教、宗教とケア、等々。
内容説明
現代日本において宗教は、政治や社会とどのような関係にあるのだろう。日本会議と創価学会にみる「宗教と政治」、召還される「国家神道」、慰霊空間、宗教判例、宗教者の社会貢献、宗教法人論、キリスト教フェミニズム、日本文化論の中の宗教/無宗教、テレビメディアと宗教、「心理宗教テクニック」、宗教と医療・ケア…。これら気になるトピックについて、歴史的文脈を押さえながら総検証。見えにくい部分と表にあらわれている部分の両面から、現在の日本社会における「宗教」と「宗教的なもの」を考える。
目次
序論 (ポスト)世俗化論と日本社会(西村明)
1 「政教分離」のポリティックス(宗教が政治に関わるということ(塚田穂高)
召還される「国家神道」―保守政治・宗教右派・象徴天皇の交錯(奥山倫明)
錯綜する慰霊空間―ポスト戦後的状況のなかで(西村明)
宗教判例の戦後と現在(住家正芳))
2 宗教の「公益性」をめぐって(大震災後の宗教者による社会貢献と「心のケア」の誕生(高橋原)
僧侶による“脱”社会活動―自死対策の現場から(小川有閑)
宗教法人の公益性―二つの法人制度の比較から(竹内喜生)
日本におけるキリスト教フェミニズムとその公益性(ミラ・ゾンターク))
3 見えない宗教、見せる宗教(日本文化論の中の宗教/無宗教(星野靖二)
宗教の社会活動と公共放送―臨床宗教師のテレビ表出を中心に(榎本香織)
心理宗教テクニックと現代日本社会(小池靖)
ケア・宗教・世俗化における言説とその語り方をめぐって―何が顕れ、何が隠されるのか(古澤有峰))
著者等紹介
西村明[ニシムラアキラ]
1973年長崎県生。東京大学准教授。慰霊論、「戦争と宗教」研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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