岩波新書<br> 宮本武蔵―「兵法の道」を生きる

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岩波新書
宮本武蔵―「兵法の道」を生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311676
  • NDC分類 789.3
  • Cコード C0223

内容説明

誰もが知る存在でありながら、じつは信用できる史料がきわめて少ない武蔵。小説や伝説に隠されてきた実像はいかなるものだったか。すべての勝負に勝ってなお生涯追求し続けた、「兵法の道」とは何か?新史料も用いながら生涯を追うとともに、きわめて合理的かつ具体的に書かれたその思想を、『五輪書』を核に精細に読みとく。

目次

序章 「巌流島の決闘」の虚実
1 「宮本武蔵」の誕生―「天下一」の武芸者へ(武蔵の生い立ち;少年期の武蔵;関ヶ原の戦いと廻国武者修行―実践の中で生まれた感覚;『兵道鏡』を記す―円明流の樹立)
2 「ふかき道理」を求めて―幕藩体制確立期の社会で(大坂夏の陣とその後;姫路藩・明石藩の客分として―「遊寓の名士」;「兵法の道にあふ」―島原の乱の頃)
3 「兵法の直道」を伝えん―後世に遺したもの(二刀一流の展開―熊本細川藩にて;晩年の境地―水墨画と『五方之太刀道』;『五輪書』の成立―「天道と観世音を鏡として」;『独行道』と武蔵の終焉)
4 『五輪書』の思想(地の巻―剣術一通りにしては、まことの道を得がたし;水の巻―身も足も心のままにほどけたる;火の巻―兵法の智徳を以て、万人に勝つ所を極める;風の巻―他の事をよく知らずして、自らのわきまへ成りがたし;空の巻―おのれと実の道に入る)
終章 「道」の思想の中で―「常に兵法の道をはなれず」(「道」の思想;剣術の「道」の展開;武蔵の「兵法の道」)

著者等紹介

魚住孝至[ウオズミタカシ]
1953年兵庫県に生まれる。1983年東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門は日本思想、実存思想、身体文化。現在、国際武道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

71
宮本武蔵については良くも悪くも日本人の心象には吉川英治の宮本武蔵像というのがすみついていると思います。本当の宮本武蔵はどのような人物であったのか序論で巌流島の決闘について述べられて、生涯を振り返り、最後に「五輪書」についての分析をされています。まあ今までの宮本武蔵像でいいという人も多くいるでしょうが、このような本もあってもいいのではないかと思われます。2015/08/10

AICHAN

31
図書館本。多くの日本人が知っている「武蔵」は吉川英治の『宮本武蔵』の武蔵だろう。しかし少ない資料を元に描かれたので、その「武蔵」の信憑性は以前から疑われていた。生年や出生地さえ数種の説があり、有名な吉岡一門との凄絶な決闘、佐々木小次郎との対決も事実はかなり違うようだ。とまでは知っていた。新資料でも出たかなと思ってこの本を借りた。よく調べよく論証されていて、これが「武蔵」に一番近い見方のようだと思った。晩年の武蔵が演じてみせた、相手をおさえて手出しさえできなくする技の理合いにも触れていて興味深かった。2016/06/14

壱萬弐仟縁

18
安土桃山~江戸にかけて生きた。『五輪書』以外に『兵道鏡』は知らなかった。後者は、28箇条あり、4部分。太刀を持つ基礎的心得、円明流の形(かた)、太刀違いの心得、実戦心得、最後に、跋を置く構成(43頁)。大名の心得として、文武、芸能を要求されたようだ(56頁)。武蔵は50歳が転機だったようだ(67頁)。剣術術理(91頁)。作法の大事さを教えてくれる。太刀取様、身のかかり、足ふみ、目付、心持。99頁の墨絵は、ラスキンの指摘した美のようで素晴らしい。『枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)』で、鵙(もず)が上手に均衡。2013/07/21

hoiminsakura

11
小次郎との勝負は虚構だった。関ケ原ではなく九州で東軍側で戦っていた可能性が高い。夏の陣、島原の乱にも参加。江戸幕府成立後、上京し武者修行、吉岡一門との戦いに勝ち、「兵法天下一」の自負を持って合戦の体験をふまえた自流「円明流」を建てる。実戦場面で太刀を両手で持てない多くの場合に備えて二刀で稽古する。晩年は熊本で水墨画そして兵法の道「五輪書」を残し、戦いを知らぬ当時の武士に危惧の念を抱きながら武士のあるべき法を説く。後半は哲学と型の説明に費やされる。小説の宮本武蔵のイメージがぶっ飛んだ。絵も上手!2023/01/06

Mikey

3
時代小説を読むうちに宮本武蔵が気になり始めて、彼の書いた五輪書も海外で広く読まれていることから、この辺の関わりと五輪書の内容に触れた本を探し魚住さんの本書を見つける。有名で何冊か読んだことがあるので早速読んでみた。武蔵が他の剣客と違うのは禅のように自分の生き方を真摯に捉えて道という生き方を剣術と言う目を通して書き残すほどの見識を持った人だった事だろう。なかなか興味深く読めた。2020/04/04

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