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岩波ジュニア新書
行政ってなんだろう (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005005864
  • NDC分類 K317
  • Cコード C0231

内容説明

行政の基本的な考え方と役割の歴史的な変化をふまえながら、日本の行政制度のしくみについてやさしく解説して大好評だった旧版に、2000年以降の行政改革による省庁再編や地方分権の進み具合などを大幅加筆。政治と行政の関係、公共事業や福祉政策などの問題点を明らかにしつつ、私たちのくらしに必要な行政のあり方を提示します。

目次

プロローグ 行政をみる眼(ひとつの寓話;政治と行政はどのような関係をもつのだろうか)
第1章 行政国家の広がりとその変化(福祉国家への道とその反転;行政国家とはなんだろうか)
第2章 日本の行政制度の変遷と現状(日本国憲法による原理の転換と戦前;議院内閣制と内閣の位置;省庁の設置と管理はどうなっているか;公務員制度はどうなっているか;二〇〇〇年改革後の中央省庁と自治体との関係)
第3章 行政の働きが変えた市民のくらし(行政の活動とその手段はなんだろうか;政府規制の過去といま;公共事業はどうなっているか;福祉政策はどのような状況にあるのだろうか;政府事業の「市場化」とその実際)
エピローグ 市民のコントロールによる行政(いま、行政になにが問われているのだろうか;上昇型の政府システムをつくろう;市民の手で行政をコントロールし、新しいパブリックをつくろう

著者等紹介

新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県に生まれる。中央大学大学院修士課程修了後、東京市政調査会研究員、立教大学法学部教授などをへて、現在、千葉大学法経学部教授。専攻は行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

36
行政の試験に泣く。2017/07/29

ちくわん

23
2008年2月の本。日本の行政について、制度、変遷、問題点など。しっかりしたレベル。この分野は明治維新に欧米(ここはイギリス?)の制度を導入し、太平洋戦争後にGHQが変え、今日に至る。租税の分配、国債の意味、法律と日常生活で扱われていることが学校ではただの「社会科」の知識でしかない気がする。現代を生きていくために必須な事柄であっても、決して学校では教えない。なぜだろうか?と思いつつ先に進もう。2021/08/15

モリータ

13
◆2008年刊。著者は行政学の専門家(千葉大学名誉教授)。「行政活動の原点をみたうえで、その活動がなぜ広がっていったのか、そこにはどのような問題が横たわっているのか、から出発」し、「この一〇年間の大きな変化をたどりながら、日本の行政の特徴と将来に残されている課題」を考える(「あとがき」より)。◆省庁再編や公務員制度、予算作成、特殊法人改革と民営化など新しく知るトピックも多かったのだが、全体として新自由主義と中央集権的行政構造を批判しつつ解説しているので、客観的なしくみだけを学ぶには読みにくい。2021/01/24

トッポ64

6
行政とは何か。歴史や機能、制度など幅広い観点から説明している本書。10年ほど前に書かれた本書においても、行政が肥大化するとともに市場原理をますます重視していることを問題視しているが、その流れはここ5年ほどで更に加速したことは間違いない。行政が本来やらなくていい仕事に気を取られて、本当にやらければならないことを等閑にしていないか。自省してみたい。2018/01/30

ひでき

5
タイトルどおり、「行政」について書かれた本。政治との関係性、行政の体制、実際の行政がどのように行われているか、などが体系的に記述されている。筆者の主張は、小泉政権で推し進められた「小さい政府」への批判、NPOなどによる住民の行政に対する積極的な関与。その他参考になる記述多数あり。岩波ジュニア新書から出版されているが、普通の中高生には到底理解できない内容だろう。2020/09/20

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