朝日新書<br> 検索バカ

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朝日新書
検索バカ

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732408
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

情報社会が進展するなか、私たちは「考える力」を再生できるのか。一個人として、世の中を生き抜く思索力とは何かを考察する。

iモード、グーグルの登場から約10年。情報社会の進展で、格段に便利にはなったが、それと引き換えに「自分で考える力」が、急速に失われている。
読書感想文や卒論を、ネット検索からのパッチワークで作るように、「思考」は「検索」に、「言葉」は「情報」へと劣化してしまった。
さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。ランキング検索や、クチコミ検索で「マジョリティの空気」を読み、それが世論を形づくっていく。自分の意見よりも他人の意見が気になる、クウキを読む日常……。
『「家をつくる」ということ』や『暴走老人!』などで、時代を読み解いてきた藤原智美がたどりついた、現代社会の問題の本質。われわれは、「考える力」を再生できるのか?

■目次
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること

■著者紹介(ふじわら・ともみ)
1955年、福岡県生まれ。90年『王を撃て』で小説家デビュー。92年『運転士』で第107回芥川賞を受賞。主な小説に『モナの瞳』『私を忘れないで』など。97年、家族と住まいの関係を独自の視点から取材した『「家をつくる」ということ』がベストセラーに。その後も『暴走老人!』などノンフィクション作家としても活躍する。

内容説明

思考が検索に、言葉が情報に劣化していく今、私たちは「考える力」を再生できるか。さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。一個人として、世の中を生き抜く思索力とは。

目次

1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること

著者等紹介

藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡県生まれ。90年『王を撃て』で小説家デビュー。92年『運転士』で第107回芥川賞を受賞。ノンフィクション作家としても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

13
情報とやらに振り回されて、空気を読むという空疎な事ばかりしているとろくなこと無いよという本です。私はそもそもスマホの検索機能はまず使わない人間なので、本を買うのも結局身も蓋もない言い方をすれば「作り物が好きだ」と言う事に尽きまして、お金儲けや3日でこれこれが分かると言った本は跨いできた者ですから著者の主張はごもっともでとりたてて凄いとも思いませんでした。日本ほど同調圧力の強い国はなく、新しい事や人と違う事をやるのに、アメリカならそうなの?やってご覧なさい!となるのに、この国では何で邪魔するの?と思う。2016/03/27

こだま

11
すぐにネットで検索してしまい自分の頭で考えない人々へ警鐘を鳴らしています。だんだん「空気を読む」ことを強要する世の中への批判になってきて題名から話がそれてしまったように感じました。2019/03/26

kubottar

11
タイトルと序盤はネット関連の話だったので読みましたが、ネット関連は序盤だけで進む内にどんどん日本人論になっていって・・結局、期待通りの内容ではなかった。2013/08/24

ちくわん

8
タイトルと異なったが、最後は、心から涙した。自分の存在価値が、確りした。この本を手にいれた自分を称える。力して自分を表現していこう。私にとって、今日を生きる「バイブル」だ。必読。考えて、考え尽くして、書いていこう。2018/11/29

Koki Miyachi

8
タイトルが内容を表していない本が最近増えているが、これは最たるもの。ネット検索で済ます、コピペでパクるなど現代の我々が陥りがちな過ちの話から始まって、いつしか話題は「クウキを読め」という今時の風潮の批判に。分からないではないが、「検索バカ」の話はどうなっちゃったの?鼻につく説教臭さと、筆者の批判的態度に最後まで共感できぬまま終了。うぅぅ。。。時間返してくれ。。。2015/10/13

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