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講談社学術文庫
古代国家と年中行事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598591
  • NDC分類 386.1
  • Cコード C0121

内容説明

古代の律令国家において、なぜ年中行事は国家的儀礼として行われたのか。天皇と官人の関係を表現した射礼、武力を結集する五月五日節、八月駒牽、相撲節、疫鬼を追放する大晦日の儺…現在まで残る民俗の起源でもあるそれらの儀式は、身分や秩序を体現し、権力構造を視覚化するものだった。儀式の過程やその変遷を子細に探究し、天皇を頂点とする国家構造との関わりを解明する。

目次

第1章 射礼・賭弓・弓場始―歩射の年中行事
第2章 五月五日節―律令国家と弓馬の儀礼
第3章 相撲節
第4章 八月駒牽―古代国家と貢馬の儀礼
第5章 大晦日の儺
第6章 年中行事の重層構造

著者等紹介

大日方克己[オビナタカツミ]
1957年長野県生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。博士(史学)。都立高校・私立海城高校非常勤講師などを経て、島根大学法文学部教授。専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おMP夫人

7
この日にこの場所でこういう人が参加し、どんな式次第だったのか。というのはわかるのだけれど、御所の図面やどんな格好をしていたのかなどがないので、詳細なわりには今ひとつイメージしきれないところがあります。古代の朝廷で行われた年中行事のシステム面を重視している内容なので、風習としてはあまり見えてこないとは思います。あと、全ての行事を扱っているわけでもないのでそこは注意が必要かもしれません。私としては相撲節について知りたかったので概ね満足はしています。今後の研究を待ち、シリーズ化していただけたら幸いです。2013/06/04

紫暗

0
騎射、相撲節、儺など、大きな年中行事の成立について書かれている本です。タイトルに年中行事とありますが、年中行事の全てが網羅されているわけではなく、代表的なものについて集中的に解説されている感じです。騎射について知りたいと思って手に取ったのでその部分については満足のいくものでしたが、年中行事全体をつかみたい方には向かないかと。出典が全て注で説明されるのも不便でした。年中行事全体の概略を知りたい場合は他にもっといい資料がある気がします。2012/03/20

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