出版社内容情報
どうして、明かりをつけたまま寝ちゃいけないんだろう――。勇気を出して話しかけると、「くらやみ」から返事があって……?暗いところが気になって仕方がない主人公の「ぼく」は、思い切ってくらやみに話しかけてみます。
「だれかいるの?」 「……いないよ」
思いがけない、くらやみからの返事!
そして僕は「くらやみ」と一緒に、夜空をめぐる旅に出て……。
劇作家・前川知大、初の絵本。こどもとおとなのための舞台「暗いところからやってくる」を、絵本版オリジナルストーリーでお届けいたします。
前川 知大[マエカワ トモヒロ]
著・文・その他
小林 系[コバヤシ ケイ]
著・文・その他
内容説明
勇気を出して話しかけると、「くらやみ」から返事があって…?こどもとおとなのためのお芝居「暗いところからやってくる」、オリジナルストーリーで絵本化!
著者等紹介
前川知大[マエカワトモヒロ]
劇作家、演出家。身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描く。劇団イキウメを主宰し、戯曲『太陽』で読売文学賞ほか、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞、紀伊國屋演劇賞などを受賞
小林系[コバヤシケイ]
絵描き。ボールペン等で描きためた初作品集『notebook』(飛鳥新社)で注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
69
暗闇に恐怖心を抱く少年が暗闇と対話する中で、暗闇であるからこそ見えてくるものがあるということを知る内容。子供の頃は真っ暗闇が怖いというのは当たり前ですよね。オバケが出るんじゃないかとか。しかし暗闇があるからこそ星空や夜景が映えるということを幼いうちから理解できれば多少変わってくるのではないでしょうか。2019/05/09
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
暗闇が怖い少年。だが暗闇と話をする事で、暗闇だから見えるもの、感じるものが分かり心が一変する。私も小さい時は暗闇が怖かった。必死に目をつぶり周りを見ないようにしていた。でもこの絵本を読んで、暗闇だから見える素敵な事も沢山ある事が分かり、少し損したかもしれない。是非とも、暗闇が怖い子供と一緒に読んで、暗闇のファンタジーを感じて欲しい。2019/10/23
かおりんご
45
絵本。暗闇が怖いという話かと思ったら、暗闇がと仲良くなる話でした。小さいときに読んだら、闇の世界を無駄に怖がらずにすむようになるかな?野村萬斎さん、おすすめらしい。2014/09/14
たまきら
24
漠然とした恐怖。それを感じさせる前半が結構好きです。哺乳類のDNAにきっとすりこまれてるんだろうなあ。2018/04/24
深青
24
暗いところって何かが潜んでいる気がしますよね?それが気になって仕方がない男の子のお話。昔は私も怖かったけれど、今はむしろ積極的に会ってみたい(笑)何かが潜んでいるかもと想像するのも楽しいし。さて、男の子のおうちの暗闇に潜んでいたのは、誰だったのでしょうね?2015/03/01