中公新書<br> 疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想

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中公新書
疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020031
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1295

出版社内容情報

予想できることと、予想できないことの双方が満ちる世界を生き抜くために……。現代の世界で生きるための重要なレッスン、ここにはじまる!

内容説明

IT技術一つとってみても、米国を震源とするグローバリズムは強大な力を持つ。66億以上に人間が暮らす広い地球といえども、やがてどこもかしこも同じようになってしまうのではないか懸念もされている。だが「米国もone of themにすぎない」と気付くならば、世界は今までとは違う、多様性の宝庫=深い森に見えてくる。いま何を大切なものとして生きるべきなのか。横断する知を生きる、脳科学者が見つめた現代と未来とは。

目次

グローバリズム
無限
アカデミズム
ホメオスタシス
感情と身体
多世界解釈
音楽
「見る」
存在と認識
モノカルチャー
普遍性
遇有性
批評性
自由について
拡散と収束
脳と心と生命
政治と希望
正体
選択の自由
記憶

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年(昭和37年)東京都に生まれる。85年、東京大学理学部、87年に同大学法学部を卒業。92年、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了し、理学博士となる。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。ほかに東京工業大学大学院連携教授(脳科学、認知科学)、東京藝術大学非常勤講師(美術解剖学)など。著書に『脳と仮想』(新潮社/小林秀雄賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(haro-n)

25
きちんと読んだわけではないので、気になったところだけ抜粋します。批判について「よりよいものを作るための、創作運動に伴う一つの気持ちの働かせ方」としています。「これはダメだと思ったら読み捨てればよい。素晴らしい作品に出会って感激すれば、その後についていけばよい。自分の生き方と結びついたそのような一人称的な批判性の展開は美しい。それによって変わるのは自分自身である。自分を棚上げせず逃げないで向き合ってこそ受け取ることができる祝福がある。」

だんぶる

4
色々興味深いトピックがあった。息子の国語の教科書にこの本の抜粋が出ていて、読んでみたら面白く、全文を読みたいと思ったのが読むきっかけ。「見る」人は意識しないと物を確実に認識することはできない。「選択の自由」では、自由意思で選択しているときも脳の中ではその10秒くらい前に前兆と同じ脳の動きが発生しているのは感情を脳が制御しているという事なのでしょうかね。2014/03/20

ひばり

3
知的好奇心旺盛な人にオススメ。かなり刺激されます。もっともっと勉強したい、生きている限りずっと。井の中の蛙じゃイカンのです。2010/04/04

seimiya

2
脳科学者の視点から、私達の世界について書かれた20のエッセイ。多様性の宝庫であるこの世界で、自らの精神を疾走させること。それは、人間として生きることを最大限楽しむ方法なのかもしれない。理系分野の話にとどまらず文学作品や音楽についての話題もあり、茂木氏の教養の幅広さを感じた。文章もどことなく文学的。特にアカデミズムについての部分。p24「すぐれた知性を持つことほど、魅力的でセクシーなことがあるだろうか」p30「アカデミズムの本分とは、多様な『知』の花が咲く野を全速力で疾走することなのではないか」2013/02/11

ラテちゃん

2
入浴のお供として何度も読み返している本。偶有性の項がお気に入り。2012/09/21

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