中公新書
音楽を愛でるサル―なぜヒトだけが愉しめるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022776
  • NDC分類 761.14
  • Cコード C1245

内容説明

私たちはふだん何気なく音楽を聴いている。しかし、実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけで、他の霊長類には音楽への感性が備わっていない。なぜこのような違いが生じたのか。人類出現とともに社会的なコミュニケーションのツールとして誕生した音楽が、言語と分化し、ウォークマンやiPod、「ひとりカラオケ」など個人で愉しむものに変わるまで。音楽の起源と歴史、機能から、人類の進化の謎を解き明かす。

目次

第1章 九九は算数ではない
第2章 オペラ座のサル
第3章 ニホンザルのイモ洗いは文化ではない
第4章 サウンド・オブ・サイレンスの進化
第5章 歌から器楽曲へ、あるいはメロ先はなぜはやるのか
第6章 モーツァルトの不思議
第7章 音楽療法の可能性

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年(昭和29年)、大阪に生まれる。1978年、大阪大学人間科学部卒業。1983年、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、京都大学霊長類研究所教授。専攻、心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

31
テーマや書いている内容は興味深いが内容が薄く、論理や考察も飛躍している印象。動物行動学的に音楽が行動に影響しているかを実験を持って述べている。前半はテーマに沿ったサルの行動。後半は人間に対象を移す。テーマが一貫せず、自己満的な著作になってしまっており残念。2019/06/23

№9

25
タイトルのネーミングは素晴らしいが、「音楽を愛でるサル」の一人として、本書の著者が「音楽を愛でないサル」ということが全編に溢れていて正直、興ざめした。音楽を誰かといっしょに聴いたり、演奏したり、語り合ったりということがきっとない方なのだろう。まず、そういう体験をたくさんして、「音楽を愛でるサル」について、再度考察をしてほしい。♪( ´▽`)2014/10/26

スリーピージーン

10
テーマはなぜヒトだけが音楽を楽しむのかということなのだが、あまりよくわからなかった。主旨に至るまでに、いろいろ盛りだくさん。一応読了はしたが途中で興味を失ってしまった。読解力なくてすみません・・・という感じです。正直。2015/06/22

たみ

9
雑誌に30回連載されていた文章を1冊にまとめたもの(と後書きあり。できれば前書きにほしかった)。著者は霊長類研究所所長、心理学者。テナガザルやヘビの話がおもしろかった。黙読時の文字はテキストとして処理され、周囲の音(音楽)はテクスチュアとして処理される。沈黙をし、口を閉ざしたまま思いを反芻できるようになって、人はサルでなくなった。テクスチュアって音楽用語のようだけど、肌触りとか舌触りとか、ザラッと感、スラッと感、ゆったりした感じとか、あんなのを思い浮かべればいいのかな、うーん。2015/01/10

カネコ

7
○ 面白いけど雑。2014/07/26

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