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武道館

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163902470
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

武道館ライブの実現を目指し活動するアイドルグループ「NEXT YOU」。成長する彼女たちをシビアかつ熱を持った視線で描く。

「【アイドル】という職業が背負う十字架を、一度すべて言葉にしようと思いました。
すると、不思議と、今の時代そのものを書き表すような作品になりました」(著者)

「アイドルって作るものでなく、楽しむものである方が良いに決まってる。
なのに、著者はこうやってアイドルを生み出す側にチャレンジした。
それも文学の世界で……。なんたる野望。なんたるマニアック。なんたる妄想力」

(つんく♂/音楽家、エンターテインメントプロデューサー)



【正しい選択】なんて、この世にない。

結成当時から、「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。
独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、
さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、望まない種類の視線も彼女たちに向けられる。

「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」
「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」

恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業……
発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取り巻く言葉たち。
それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは――。

「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編!

内容説明

本当に、私たちが幸せになることを望んでる?恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業…発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取りまく言葉たち。それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは―。「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編。

著者等紹介

朝井リョウ[アサイリョウ]
1989年、岐阜県出身。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2012年に同作が映画化され、注目を集める。2013年『何者』で、戦後最年少で第148回直木賞を受賞。2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

643
結局、生きて行くということは、『選択』の積み重ね。歌が、踊るのが好き、それだけだった。それが、アイドルという業種の職業についた瞬間から違った世界になるのは必然。でもこの世代に理解しろというのは酷ですね。意識した選択と結果としての選択、この境界はどこにあります?入口が純粋なだけに、葛藤は深まるばかり。一つだけ、こうした子の親は一体どうすればいいのでしょう。ここでは父親の目線が描かれてないけど、どう見守ればいい。正しい選択をしたよ、と誰が言ってあげられる。やはりこの価値判断は自身のみ、世代、職業に拘わらず。2015/05/03

starbro

635
朝井リョウはコンスタントに読んでいる作家の一人です。著者はアイドル好きを自称するだけあり、リアルにさわやかにアイドルの心境を描写しています。ただ現実はもっとドロドロしたものがあるような気がしますが、やっぱりアイドルを美化したいのでしょうか?2015/05/18

風眠

587
書き出しの一文、スッと取り込まれる。朝井リョウは『描写の作家』だと思う。情景描写や行動描写の斬新さと言ったら!ただケーキにフォークを刺して時計の針が動く。その描写にプロの文章の迫力を感じた。それに対し、心理描写や人物描写は少し物足りないと感じるくらいにあっさりしている。このくらいの距離があり空白がある方が、逆に『夢みていた頃の自分』と重ねる事ができる。もちろん私はアイドルを夢見ていたわけではないけれど、でも「選んだ事を正しかった選択にして」きたから今がある。振り返る長い道がある大人にこそ響く物語と思う。2015/12/01

アサガオ

516
武道館(o⌒∇⌒o)「私たちに生きる希望と勇気を贈り続けるアイドルの存在は大きい」.「武道館という夢の舞台に向かって進む道は過酷で険しい」.「アイドルとしての私◇本当の私」.「恋愛禁止◇ブログ◇SNS◇プライベートはなく縛られた生活」.「失言◇炎上◇離脱」.「本当に幸せなのか◇頭をよぎる瞬間◇何度も選択を迫られる」.「アイドルの苦悩◇舞台での笑顔◇会場中の人たちに最高のエネルギーを与える笑顔を築いた道程は果てしなく辛く、常に自分と闘っているのだ」.「正しい選択肢などない。あるのは正しかった選択肢だった。」2016/07/13

takaC

409
むむむ。そういう見方だったか。意表を突かれたな。でも後からよく考えるとはじめから計算尽くなわけね。なんとなく敗北感。アイドルにもリョウくんにも。2015/10/15

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