内容説明
とけいは、3じ。いつも、パパがおむかえにくるじかん。なのに、きょうは、パパがこない…。どうしたのかなあ。もしかして、たいへんなことがあったのかな?それで、ぼくとおとうとは、ふたりだけになっちゃった?ぼくは、おとうとにいった。「だいじょうぶ、おにいちゃんがいるからね」。じぶんで作った時計のせいでかんちがいしてしまったおにいちゃんが弟のためにがんばります!ほのぼのとするきょうだいのおはなしです。
著者等紹介
ニルソン,ウルフ[ニルソン,ウルフ][Nilsson,Ulf]
1948年スウェーデン生まれ。図書館司書、教師、記者を経て、作家活動に専念。ニルス・ホルゲション賞、アウグスト賞などを受賞
エリクソン,エヴァ[エリクソン,エヴァ][Eriksson,Eva]
1949年スウェーデン生まれ。スウェーデンを代表する絵本作家のひとり。1981年『ママときかんぼぼうや』でエルサ・ベスコフ賞を受賞。2001年ラベーン&シューグレン社のアストリッド・リンドグレーン賞を受賞
ひしきあきらこ[ヒシキアキラコ]
菱木晃子。1960年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学び、北欧を中心とした児童書の翻訳者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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パフちゃん@かのん変更
35
保育園で自分が作った時計を見て、3時になっているのにパパがお迎えに来ないと心配する。家には鍵がかかっていて入れないし、パパのママもトラックに轢かれて死んでしまったのではないかと思い込む。幼い弟を連れて帰り、庭に板切れで小屋を作り、段ボールでTVを作る。お菓子を作ろうとして、お隣のおじいさんにいろいろ注文を出すところが面白い。でも焼いてはくれなかったから、生のまま食べた。小さい胸を痛めながら、必死で弟を守ろうとする姿が健気で泣けます。2013/10/20
けんちゃん
25
読友さんのご紹介本。この兄弟、かわいすぎます!おにいちゃんが時間を勘違いしたところからスタートして、どんどん膨らむ妄想を彼らなりに具現化していきます。「もういいから、こっちへおいで」と思わず抱きしめてあげたくなります。それにしても園児がすんなり外に出られちゃう保育園、ちょっと無防備すぎるなぁ…2012/01/10
ふじ
22
月の特集から。時間を勘違いしちゃったお兄ちゃんが、帰って来ない両親に異変を感じて弟を保育園に迎えに行き、家に入れないから小屋を作り、ダンボールをテレビにして弟をあやす。親を亡くしても2人、生きていかなきゃ…と気負っていておいおい、なんだけど、子どもの頃って真剣にありえない事を心配してたなぁ。そういった意味でとても子ども心が伝わる話でした。2017/03/14
おはなし会 芽ぶっく
15
自分がしっかりしなくちゃ!と頑張ってしまうおにいちゃんの気持ち…痛いほど共感しました。悲しさが分からないように演じる悲劇の主人公気分と言えばそれまでですが、弟の前で不安な顔を見せたくはないですもんね。頑張ったおにいちゃん!2018/03/30
がる
11
ウルフ・ニルソン × エヴァ・エリクソン × 菱木晃子 = 最強♪ おにいちゃんがかわいすぎ。2012/03/26