おねえちゃんにあった夜

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 26cm
  • 商品コード 9784198640170
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

ぼくが生まれる前に亡くなったおねえちゃんが、ある夜、ぼくのへやに現れて…? 喪失と癒しを美しく描き出す忘れがたい絵本。

おねえちゃんはぼくが生まれる前に亡くなった。だからぼくは、おねえちゃんにあったことがない。でもある日、ぼくはふしぎな声をきいた。「ねえ、あたしのおとうと! 今晩いっしょに、自転車ででかけようよ」そして夜になると、ほんとうにおねえちゃんが現れて…? 子どもが「死」を受け入れていく過程を、詩的な文章と叙情的な絵で描き出し、ヨーロッパで大きな話題を呼んでいる絵本。オランダ・銀の石筆賞、ベルギー・ボッケンレーウ賞受賞作。

【著者紹介】
ベルギーの作家・詩人。劇作家、ジャーナリストをへて作家デビュー。大人向けの文学4作、詩集1作のあと2012年に初の児童文学を発表、「現代の古典と呼ぶべき作品」と絶賛されている。

内容説明

ぼくの家のかべには、おねえちゃんの写真がかざってある。ぼくの写真みたいにカラーじゃなくて、灰色になっている。おねえちゃんは、ぼくが生まれるまえに死んでしまったから。でもある日、ぼくはおねえちゃんの声をきいた。「今夜、自転車にのって、いっしょにでかけようよ」そしてその夜、ほんとうに、おねえちゃんがあらわれて…?「死」というテーマを、子どもにむけてまっすぐにさしだし、深い印象を残す絵本。2014年銀の石筆賞受賞。2014年ボッケンレーウ賞受賞。5さい~。

著者等紹介

アールツ,シェフ[アールツ,シェフ] [Aerts,Jef]
ベルギーの作家・詩人。森にかこまれた村で育ち、学生時代には文学と演劇を学ぶ。劇作家、ジャーナリストとして働きはじめ、1999年に作家デビュー。『おねえちゃんにあった夜』も、オランダで銀の石筆賞、ベルギーでボッケンレーウ賞を受賞するなど高く評価され、子どもの本の作家としても次々に作品を発表している

テルンクヴィスト,マリット[テルンクヴィスト,マリット] [T¨ornqvist,Marit]
1964年、スウェーデンでスウェーデン人の父とオランダ人の母の間に生まれ、5歳からオランダで育つ。25歳で絵本作家としてデビュー。自身で文章も書いた絵本『愛についてのちいさなおはなし』(小峰書店)では銀の石筆賞を受賞している

長山さき[ナガヤマサキ]
1963年生まれ。兵庫県芦屋市出身。関西学院大学大学院文学部修士課程修了。文化人類学を学ぶ。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学、以後、オランダに暮らす。アムステルダム在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

94
最後の一文で泣けてしまう。おねえちゃんを知らずに大きくなった弟とおねえちゃんの一夜のサイクリング。自転車をこいで森に行った。おねえちゃんのお墓に行った。病院に行った。船に乗ってお菓子を分け合った。おねえちゃんは弟と遊びたかったに違いない。おねえちゃんはそういうものだから。こうやって書きながらまた涙ぐむ。2016/04/21

ふう

87
読友さんの感想で知った本。きっとおねえちゃんは弟とこんなふうに遊んだりおしゃべりしたりしたかったのでしょうね。大丈夫。あなたがわたしを忘れずにいてくれれば、わたしはあなたの心の中でずっと遊べるから。そんな声が聞こえてきそうです。悲しくてたまらないから大人は泣いてばかりだけど、子どもは、死んだ人にも存在する力をくれるのかもしれません。悲しみが消えるわけではないけど、弟の話を聞いて、お母さんもそっとおねえちゃんを抱きしめたはず。温かい気持ちで。2018/03/28

めしいらず

81
壁に並んだ2枚の写真。弟はカラー写真の中だが、姉のは白黒だ。まだ自転車にも乗れぬ年齢で姉は死んだ。それから弟が生まれるまで長い時間の経過があった。それが両親にとって娘の死の痛みの深さを物語る。普段は意識していなかった弟だけど、声が聞こえた時に彼はすぐさま察した。一緒にいたらきっとこう過ごしただろう時間。姉が弟を後ろから抱きくっついて眠る。弟は姉とひと時を共に過ごすうち、気付かなかった喪失感に感情が少しずつ追いついていく。姉が去った後、その痕跡を探す弟。例え今はいなくても、彼には姉が確かに存在していたのだ。2018/04/07

ゆうゆうpanda

42
テーブルの上の壁には、白黒が灰色っぽくなった写真。おねえちゃんはぼくが生まれる前に亡くなったのだ。一夜だけの特別な魔法。おねえちゃんとぼくは自転車で冒険をする。年長者の威厳で大きい自転車を選ぶおねえちゃん。お菓子を半分こにするところは背伸びしていてもやっぱり小さな女の子。弟にお墓と病院を見せてあげるところも短く弱い命だったことを想像させて悲しい。でも、おねえちゃんは素敵な子だった。3脚しかなかった椅子は4脚になり、何もないテーブルには朝のご馳走が沢山。確かに何かが変わった。夢じゃなくて本物だったのだから。2016/04/29

けろりん

41
写真のなかのおねえちゃんは、ぼくが生まれるまえから灰色だった。ぼくの家の清潔なダイニングテーブルの上のかべのおねえちゃんの写真は、白黒。ぼくのはカラーなのに。白い壁を鳥たちが渡って行く。喪われたものがいる家庭に生まれ育ったぼくは知っている。その静謐な哀しみと降り積もる虚を抱えた歳月。死んだ人の「存在感」。おねえちゃんと一夜を過ごした後の朝のテーブルは、なんだか明るい。透明な朝の空を一羽の鳥が飛び立つ。2018/07/26

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