クィア物語論―近代アメリカ小説のクローゼット分析

個数:
  • ポイントキャンペーン

クィア物語論―近代アメリカ小説のクローゼット分析

  • 松下 千雅子【著】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 人文書院(2009/10発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 58pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月04日 22時44分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409140635
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

内容説明

近代アメリカ文学を代表する3人の作家―セジウィックらによりすでにホモセクシュアルな欲望を論じられたヘンリー・ジェイムズ、レズビアン作家として知られるウィラ・キャザー、男性的異性愛のイコンとされてきたヘミングウェイをとりあげ、テクストが確かに喚起する性的な欲望と向かいあいながらも、フーコー、バトラーらをふまえ、その欲望が生成される過程や構造を分析する。ゲイかレズビアンか、異性愛か同性愛かという二分化されたセクシュアル・アイデンティティのあり方に異議を申し立てる。

目次

クィア物語論
第1部 クローゼットの扉の前で―ヘンリー・ジェイムズのホモフォビックな語り(クローゼットの獣なんかこわくない?―サスペンス仕立ての「密林の獣」;ライバルの死をめぐって―『ロデリック・ハドソン』における予示;どのストーリーにレズビアンがいますか?―『ボストンの人びと』のプロット分析)
第2部 開かれたクローゼットの内側―ウィラ・キャザーの不安なオーサーシップ(ウィリアム・キャザー・Jr.の不安―ジェンダー、欲望、オーサーシップ;父の誘惑―「ポールの場合」のエディプス読解;だれが不倶戴天の敵なのか?―信頼できない語り手ネリー・バーズアイ)
第3部 見え隠れするクローゼット―アーネスト・ヘミングウェイをクィアする(インする批評/アウトする批評―ヘミングウェイ批評のクローゼット;「正しいセクシュアリティ」は語らない―「エリオット夫妻」における行為の内容;ホモセクシュアルな身体の表象―視点と海の変容;エデンの園はどこにある?―原稿、編集、そしてアフリカ)
原稿は語り終わらない

著者等紹介

松下千雅子[マツシタチカコ]
1965年大阪生まれ。1990年同志社大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1992年ミシガン州立大学大学院英文学専攻修士課程修了。現在、名古屋大学大学院国際言語文化研究科准教授。専門はアメリカ文学、ジェンダー批評、批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chisarunn

6
正直言って荷が重かった。精神分析を踏まえたクィア理論を用いた近代アメリカ小説のクローゼット(カミングアウトされない同性愛指向)論なのだが、精神分析は苦手!な上に自分、ミステリでない英米文学はサリンジャーとカポーティくらいしか読んだことがなかったのだった…ヘミングウエイも読んだけど苦手。その短編を書かれていない部分に対する洞察によって登場人物がホモセクシュアルではないかと分析する部分は見事だが、原書で読むならともかく翻訳で読んでも、翻訳自体がそこまで突っ込んだ認識で訳されていない限りわからない。残念。 2021/11/09

シャム

2
物語論とクィアの見方両方が載っていて参考になった。2021/01/05

たろーたん

0
著者は、クィア・リーディングを、隠されたホモセクシュアルな欲望を明るみに出す「イン/アウトモデル」ではなく、なぜ特定の欲望がホモセクシュアルに読めるのか、と一歩引いてその言説や力学を分析する読みとしていた。その方法として、著者は「クィア物語論」を構築することを目指している。つまり、語り手の物語が、セクシュアリティをどのように表象し、それがオーサーシップや批評の仕事とどのように関係しているのかを解き明かすこと。これは「信頼できない語り手」の、まさしくその信頼できなさを前提にしている。(続)2024/02/29

0
ヘンリー・ジェイムズ『ボストンの人々』が私が読んだものとラストの和訳が全く違っていていて、クィアな視点を持つとこうも違うのかと驚いた。クィアな読みを実践しながらクィアリーディングとはなにかも学べるような概説書。イン/アウトのクローゼットのモデルを使いながらも、その物語自体や読みの中での欲望にという名の電車注目している。 p.168「クィアな読みというのイン/アウトのモデルを使ってホモセクシュアルな欲望を探し当てることでは決してない」2022/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/264281
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。