ちくま学芸文庫<br> 知るということ―認識学序説

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ちくま学芸文庫
知るということ―認識学序説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 225p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093813
  • NDC分類 115
  • Cコード C0140

出版社内容情報

時の流れを知るとはどういうこと? 「エントロピー」「因果律」「パターン認識」などを手掛かりに、知覚の謎に迫る科学哲学入門。

内容説明

時間の流れとは何か。われわれはいかにして時間の流れを知るのか。ある人は、因果の向きが時間の向きであると言う。では、因果はいかにして知りうるのか―。知覚の本質をめぐって、古来さまざまな通説が現れては、哲学的議論が交わされてきた。理論物理学の第一線で活躍した著者が提唱するのは、知覚のあり方をあくまで科学的・数学的に基礎づけることで形而上学を削ぎ落とした新しい認識論=「認識学」である。「エントロピー」「ボーアの相補性」といった物理学の概念を手掛かりに、数学や論理学を自在に駆使しながら知覚の謎をひもとくスリリングでユニークな科学哲学入門。

目次

1章 現象
2章 存在
3章 確率と論理
4章 客体と述語
5章 言語・論理的相対性
6章 学習と情報
7章 パターンとエントロピー最小の原理
8章 時の向き
9章 因果律と自由
10章 認識学的相対性

著者等紹介

渡辺慧[ワタナベサトシ]
1910‐1993年。東京生まれ。1933年、東京帝国大学理学部物理学科を卒業後、フランス、ドイツに留学し、ド・ブロイ、ハイゼンベルクらに学ぶ。1939年に帰国後、東京帝国大学助教授、立教大学教授を経て1950年に渡米し、IBMワトソン研究所、イェール大学、ハワイ大学等に勤務。専門は原子核物理学、素粒子論、情報理論など多岐に亘る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

36
多に一を見る、とは、知覚の1つの特徴。人間の知能の最初の現われ(018頁)には、パブロフの条件反射の例(020頁)。自然科学といえども、実は価値によって概念ができる。価値は個人、場合、環境、用途や目的で違うことを発見したという(109頁)。2016/06/06

オザマチ

9
部分空間法の渡辺先生。「なぜ物理学者がパターン認識の手法を?」と思っていたが、そもそもそのような偏見を持つ事自体愚かなことだったようだ。自分は論理学もエントロピーも学んだはずなのに、先生のように横糸を張ることはまったくできていない。偉大な学者だったんだなぁ。2014/12/04

月をみるもの

5
大惨事もとい第三次人工知能ブームの今こそ、(とくに若い人に)読まれるべき本。一般的な束の定義から「みにくいアヒルの子」定理の証明へと至るくだりは、読んでて背筋がゾクゾクするほどの知的興奮に満ちている。2016/12/05

こたろう

3
物理学者による哲学の本。哲学的話題を物理の観点からみると、どう解釈できるのか、哲学の概念ではなく、物理の法則から説明を試みているため、難解な言葉遊びになっておらず、理解しやすい内容となっている。熱力学の法則の進み方に方向がある話や、宇宙膨張の話など時間に関する話題も最後の方で触れられている。最初、論理式など数式が多めに出てくるが、中盤からは、わかりやすいたとえ話が続くので、最後まで読み切れる内容となっている。しかも、かなり前に出版されているのに、文章・内容はとても読みやすい。2019/11/14

やまえつ

0
認識することと錯覚することは同じ仕組みによって起こるので、認識と錯覚は互いに区別できないのではないかというようなことを考えていた時にこの本に出会って読んだ。一言で言うとこの本は私には難しすぎた。しかし、非常にいろいろな分野の学問が登場して面白かった。もう少しわかりやすい本があるとありがたい。2015/01/11

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