内容説明
「こんなに可愛いけれど、地上最強!」クマムシにすべてを捧げたクマムシ博士の青春物語。
目次
第1章 クマムシに出会うまで(型破り教授;クマムシとの出会い ほか)
第2章 クマムシに没頭した青春の日々(パワーエコロジー;背中に深く刺さるナイフのような視線 ほか)
第3章 クマムシとNASAへ(学振の生殺し;九回の裏ツーアウトからの逆転サヨナラ ほか)
第4章 クマムシ研究所設立の夢(おもしろいことができれば、それでよい)
著者等紹介
堀川大樹[ホリカワダイキ]
1978年生まれ。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。地球科学博士。NASA Ames Research center研究員、AXAポスドクフェロー、パリ第五大学および仏国立衛生医学研究所研究員を経て、慶應義塾大学SFC上席所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
19
バッタの前野さんの本に出てきたクマムシの堀川さんの本。こういう若い生物学者の奮闘にはワクワクしますね▼それに皆さん、読ませる文章が上手だなあ♪2019/07/28
えぬ
4
最強生物クマムシに恋した堀川博士の本。フィールド生物学シリーズは、研究内容だけでなくそこに至るまでの苦労や夢など多くのことを知れるので好きなシリーズであり堀川さんも出さないかなと期待してたらやっと出て即読了。自ら研究費を稼ごうとし始めるなんて。すごい波乱万丈の研究人生だなー2015/07/11
T.Y.
4
高温・低温・高圧等あらゆる極限環境に対し強い耐性を持つことで知られるクマムシ。しかしその研究は未だ少なく、生活の多くも謎に包まれていた。そんなクマムシを研究した著者の記録。研究の始まり、飼育の苦労、対象とする(飼育しやすい)クマムシの発見、国際学会での成功とNASA行き……。クマムシの耐性そのものに関する研究成果の話は意外と少ないのだが、その過程を見るだけでも実験にあたりどれだけ細部への注意が必要かよく分かる。研究ポストを得る困難等世知辛い話も多いが、貴重なクマムシ研究入門でもあり興味深い一冊。2015/06/27
薄荷。
2
どうやってクマムシ博士が完成したか、という本。研究以外のことで苦労した話を読むと、日本ももう少し研究がしやすい環境であれば良いのにと思ってしまう。クマムシのように、しぶとくひょうひょうとありたい。2016/04/22
浦井
2
2015年4月の基礎英語2に著者が出ていた。NASAでクマムシの研究をしていたというのが意外で印象に残っていた。クマムシの過酷な環境に耐える能力を解明することが、地球外の極限環境に対応できる生命体の条件の発見につながるらしい。クマムシさんというキャラクタをつくりグッズ販売までしているのに笑ってしまったが、マイナー分野のせいか研究職ポストを得づらく、研究費を得るためと知って笑えなくなった。2016/02/08