出版社内容情報
内藤湖南と並ぶ京大東洋学の創始者、狩野直喜が約百年前におこなった一般向け講義。文学・史学・哲学・地理等を総合する中国学入門。
狩野 直喜[カノ ナオキ]
著・文・その他
狩野 直禎[カノ ナオサダ]
著・文・その他
内容説明
内藤湖南と並ぶ京大東洋学の創始者、狩野直喜。本書は彼がほぼ百年前におこなった一般向けの講義を嫡孫が書物にしたもの。文学・史学・哲学・地理等を総合する、不朽の中国学入門書。
目次
漢文研究法
経史子概要(目録学大要;経の名称及順序;詩;書;易;礼;春秋)
漢文釈例(古文;四六文;公牘文;小説体文;口語体文)
著者等紹介
狩野直喜[カノナオキ]
1868年生まれ。中国学者。京都帝国大学名誉教授。1947年歿
狩野直禎[カノナオサダ]
1929年生まれ。東洋史学者。京都女子大学名誉教授。2017年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
79
私はいわゆる漢文読解法みたいなつもりで読んでみましたが、まるっきり内容は異なります。間違われた方がかなり多いのではないかという気がします。漢文を研究するかた向けに書かれた本でどのような方法で文献説明的な箇所が多い気がしました。その分野においては非常に名著なのでしょう。私の理解はそこまで及びませんでした。2018/10/18
kenitirokikuti
8
図書館にて。先月から唐詩を中心にいろいろ読んでるので、なんとか消化できた。著者狩野直喜の門下である吉川幸次郎せんせの著作集もいくつか既読だったのも働いた▲メインは大正3(1914)年8月の京都帝国大学第五回夏季講演の講義録(か草稿?)。大正3年は民国3年でもあり、清が倒れて間もない時期である。清の考証学に加えて西方のシノロジーも取り込むのが京都の学風。吉川せんせは辞典の学を好まなかったけども、当時は西洋的な人名辞典・地名辞典・官職辞典・年表・索引が建設中。唐宋明の目録や類書が依然有用な頃。2024/02/19
AKa
2
Twitterで書名を見かけたので、どんなもんかなと読んでみました。中国学研究のための手法についての講義であり、そちらとは縁のない私は、ノートを取った梅原末治が揶揄した「漢文が読めるようになると思ふた人」の1人である一工兵中尉君状態でしたね。2018/09/01
jiroukaja
2
索引だけの本は研究のために必要なのね。2018/07/26
春埜秋岡
2
翻刻されたので再読。大正時代の講義に基づく。類書の大切さを著者が解くので、講義で挙げられた書(大部かつ高価)の値を問い合わせて書店を困惑させたという挿話(新しく付された解説に見える)は実にほほえましい?2018/07/17