出版社内容情報
きょう、ぼくは、おかあさんにさよならをした。現実を受け入れられない主人公の心情が優しい視点で豊かに描かれた絵本です。
著者等紹介
コッブ,レベッカ[コッブ,レベッカ] [Cobb,Rebecca]
イギリス在住。絵本作家、イラストレーター。著書に『Lunchtime』(2013年ウォーターストーン児童図書館賞受賞)などがある
おーなり由子[オーナリユウコ]
絵本作家、漫画家。エッセイや子どもの歌の作詞なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
52
幼い子にとって母は特別な存在で、もちろん父親だって特別ですが早くに亡くすと本当に悲しいものです。涙が出ます。でもこの子は健気に強く生きて行ってくれると信じます。2014/08/23
><
51
初版2014年。お母さんが亡くなったことから、死について考える少年のお話。小さい頃の自分と置き換えながら、読みました。なかなか、状況を理解するには難しい年齢。自分は、どんなふうに考えていたかな。2017/01/25
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
50
思い掛けず、涙が・・・。1ページ目から悲しげで、ページを捲るごとに哀しくて切なくてやり切れなくて・・・。色々思い出したら、いたたまれなくなったけど、同時に温かい気持ちにもなった。大切な人がいなくなっても、素敵な想い出は残るし、生きている限りは、大切な人に出会えるのだという事実に希望を見出して、なんだかうれしくなったり。辛さや哀しみを乗り越えて、人は強く、優しくなるのだということ。ときが哀しみを癒してくれるということ。ふとした瞬間のなんとも言えない気持ちは、どうしたらいいかわからなくなるけど、きっと大丈夫。2016/07/08
ネギっ子gen
45
母親の死という現実を受け入れられない男の子の心情が、叙情豊かに表現された英国作家の絵本。大切な人を亡くした喪失感と残された家族の再生をテーマにして、優しく描かれている。悲しく切ない話だが、読むべき本。訳者が「あとがき」で、<残されたひとは、生きていかなくてはいけない。そんなとき、“時間”というものは、ふしぎで、信じられるものです。だいすきなひとが、いなくなったとき、わたしは、くりかえす毎日の、なんでもない時間に助けられました。“時間”は、かなしみだけをとかし、色あせない宝物は残していってくれました>と。⇒2021/05/04
たまきら
36
最近娘さんの態度が感じ悪いことが増えてきました。この時期には通る道だとは分かっておりますがね、仏でも神でもない未熟な親ですのでね、カッチ~ンとくるわけですわ。むっとしていた時にたまたま読み友さんお薦めの本が図書館から届き、置いておいたら夕食作っている時に今で彼女がひとりでこの本を読んでいるのを目撃。黙ってたら食後「オカンとじゃないとお風呂はやなんだよ」だって。かわいいのう。2019/09/06