「昭和」を送る

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「昭和」を送る

  • 中井 久夫【著】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • みすず書房(2013/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622077695
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ひととしての昭和天皇」を描く表題作はじめ、「いじめ」「3・11と震災」関係など多様な文章群。精神科医が紡いだ第8エッセイ集

『日時計の影』以来4年半ぶりにおくる第8エッセイ集。巻頭に収める『みすず』誌の連載「臨床再訪」から「病棟深夜の長い叫び――ジル症候群」をはじめとした4篇、ユニークな論考「笑いの生物学を試みる」、「いじめ」や「3・11と震災」に関連したものなど多様な文章群から成る。なかでも本書の圧巻は1989年に発表されたままなかば伝説化されていた「ひととしての昭和天皇」を描いた表題作だろう。精神科医である著者は「天皇」をどう見たのか。話題必至の書になるだろう。

内容説明

過去の臨床経験を描いた4篇を筆頭に、ひととしての昭和天皇を描いた長大な表題作、いじめについて、臨床引退後の日々など39篇。久々におくる第8エッセイ集。

目次

1(患者と医師と薬とのヒポクラテス的出会い;病棟深夜の長い叫び―ジル症候群;在宅緩和ケアい関与する;あるタイプのめまいをコントロールする)
2(「昭和」を送る―ひととしての昭和天皇)
3(笑いの生物学を試みる;「ことわけ」と「ことわり」―カテゴリー分類とその限界について;思春期親密関係における暴力に思春期以前から始めて接近する;戦争から、神戸から;危急時のリーダーシップ寸感)
4(安克昌先生と私;青木典太先生のこと;土居健郎先生と私)
5(「生きた証」を求める;株主優先でよいのか;難事に現れるリーダー;永遠の敵対国となるな;ポール・ロスさんを偲ぶ;政権交代に思う ほか)
6(いじめの政治学から;心的外傷寸感 ほか)

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

16
本書には、タイトルにあるエッセイが収録されている医療、文化論のエッセイ集です。名高いエッセイと思い初めて読んでみましたが、どこか物足りない。着想が連想の様に転がっていますが、その着想を展開したり、論旨が一貫したり、論旨の一貫性を押し出す文体でなかったりと難物です。著者のお仕事柄、展開することで着想の可能性を消失させてしまうことを懸念してのことかも知れません。君側の奸コンプレックスとは興味深い内容です。高祖(天皇家)に対し忠を尽くすために、昭和天皇に諫言する。ところが、それは自らが『君側の奸=悪政家臣』では2018/01/22

fonfon

14
中井久夫先生の散文は(翻訳詩を別として)、もっとも美しく清冽で、細密画のような日本語、というイメージを持ち続けていたが、今回は少し異なる。それは、1989年に発表された「昭和」を送る、が収録されているせいかもしれないし、最近かかれたエッセイ群の、言葉の調べに、うっすらと今までにない違和感を感じるせいかもしれない。「実は、一時期の私は、皇后陛下の『触手』の先端の少なくともかぼそいひとつであった」というあとがきを読むと、中井先生は、「まとめ」をそろそろはじめておられるのか、と、やりきれない寂しさを感じた。2013/06/06

奥澤啓

10
ここ20年ほど精神科医中井久夫のエッセイに接することが、読書の大きなよろこびである。専門の精神医学のものもたまに手にするものの、これは、理解をこえている。門外漢は専門書はわかったつもりにならない方がよい。本書はみすず書房から刊行が続いているエッセイ集の最新刊である。中井氏はすでに臨床からしりぞき、夫人と老人ホームで日々をすごされているという。内容としては、阪神大震災後、ケアという言葉が広く使われるようになった経緯を知ることができる「あとがき」に、心を動かされた。これは、ぜひ、御自分で読んでほしい。2014/12/06

くさてる

10
さまざまな部分で印象的な言葉が多い本だった。けれども、とりわけ「『昭和』を送るーひととしての昭和天皇」が素晴らしかった。というか、こんなにも天皇陛下という存在を理解出来るように語られた文章を読んだのは初めてだった。著者の視線を通してではあるものの、はっきりと人間的な意味での天皇陛下というものを感じることが出来たように思えたことに驚いている。さらに、阪神大震災で皇后陛下が果たした役割についても、初めて知ることがあった。この時期に読むことが出来て、良かった本だと思う。2013/11/06

なおこっか

7
ドラマ『心の傷を癒すということ』を切欠に。阪神淡路の震災から25年、昭和の終わりから30年。当時を押し流してしまわず、読み返す時間を持つにはうってつけ。安克昌先生への穏やかな評価は、師弟としてではなく、若くして亡くなった同志へのもの。震災当時に中井先生と東京のホットラインを確保させたのが、現上皇后だということも、戦争の世紀を象徴する昭和天皇論と並べると感慨が増す。未だ天皇に何かを託し甘え他人事の様に騒ぐ風潮残るなか、「問題は常にわれわれに帰る」との中井先生の認識は険しい。2020/02/23

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