出版社内容情報
多くの巨匠と名作が誕生した黄金時代再発見。
内容説明
19世紀後期から20世紀初期は英米児童文学の黄金時代と呼ばれ、少年少女が手に汗握る冒険ストーリーがあるかと思えば、かわいらしい動物たちが繰り広げるファンタジー物語など多くの名作が次々と誕生した驚異の時代である。本書は、この一時期に世界の児童文学の頂点とも言うべき児童書や絵本が登場した背景にはどのような動きがあったのか、作家たちのどのような願いが託されているのか。その謎を解き明かし、物語の魅力をたっぷりと味わえる1冊。
目次
第1部 黄金時代の特質(児童文学の黄金時代―その特色と意義;黄金時代の子どもたち―同時代と未来のヴィジョン;自然へのまなざし―児童文学の黄金時代とその想像力;ファンタジーの戦略―ファンタジー黄金時代とその背景)
第2部 十九世紀児童文学の古典(水辺で生まれたワンダーランド―ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の世界へ;心の目で見る真実―ジョージ・マクドナルド『北風のうしろの国』;フェアリー・テイルと人類学の接点―アンドリュー・ラングの創作フェアリー・テイル ほか)
第3部 二十世紀児童文学の古典(こだまする二面性―ビアトリクス・ポターと『ピーターラビット』の世界;はじまりはネズビット―エヴリディ・マジックのゆくえ;タイム・カプセルに記憶を凝縮して―ケネス・グレアムと『たのしい川べ』;成長を拒否した子ども、ピーター・パン―ジョイムズ・バリ『ピーター・パン』の誕生・変遷・反響;バラと象牙/庭つくりと癒しをめぐって―フランシス・ホジソン・バーネットと『秘密の花園』)
著者等紹介
桂宥子[カツラユウコ]
岡山県立大学情報工学部教授
高田賢一[タカダケンイチ]
青山学院大学文学部教授
成瀬俊一[ナルセシュンイチ]
青山学院女子短期大学講師
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感想・レビュー
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