出版社内容情報
「国民国家」が成立した一九世紀後半以降、世界史はナショナル・ヒストリーの並列ないし寄せ集めとして考えられてきた。本書は、一九世紀中頃から現代に至る諸地域の歴史を、相互に「関係」づけながら世界史として構想する試みである。直接的な交渉、接触、対立のほか、間接的な影響や反応、場合によっては比較も含め、政治・経済だけでなく文化や思想的な面も視野に入れて複眼的に検討する。
内容説明
「国民国家」が成立した一九世紀後半以降、世界史はナショナル・ヒストリーの並列ないし寄せ集めとして考えられてきた。本書は、一九世紀中頃から現代に至る諸地域の歴史を、相互に「関係」づけながら世界史として構想する試みである。直接的な交渉、接触、対立のほか、間接的な影響や反応、場合によっては比較も含め、政治・経済だけでなく文化や思想的な面も視野に入れて複眼的に検討する。
目次
国際関係史から世界史へ
第1部 帝国主義の時代(アヘン戦争・明治維新期の世界史―一八四〇~九五年;二つのベルリン会議の時代;「一九〇〇年」の国際関係と民衆)
第2部 二つの体制の時代(「第一次世界大戦」期の世界史;「一九三〇年」の国際関係と民衆;「一九四五年」の世界―東欧・中東・沖縄・シベリアの視点から;世界史における「一九五六年」―ベトナムとハンガリー)
第3部 脱植民地化の時代(「変化の風」のもとで―「一九六〇年」の国際関係と民衆;世界史の中の「一九六八年」;「長い一九八〇年代」の世界―社会主義の衰退とネオ・リベラル)
著者等紹介
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。1967年国際学修士(東京大学)。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長、千葉大学・法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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