内容説明
課題は成長のきっかけ。調べる・考える・書いて伝えるの3つの段階にわけて教える、レポートを楽しんで書くコツ。
目次
レポートを楽しんで書くコツ
第1部 調べる―Input(知的好奇心をもつ;批判的なまなざしを養う;徹底的に調べる)
第2部 考える―Construct(コンセプトを明確にする;柱立てをつくる;論理の一貫性を大事にする)
第3部 書いて伝える―Output(厚みのある文章を書く;科学の世界の文章作法を知る;効果的に伝える・見せる)
書くことの楽しさを身につける
著者等紹介
都筑学[ツズキマナブ]
1951年東京都生まれ。1975年東京教育大学教育学部卒業。1977年東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。1981年筑波大学大学院心理学研究科博士課程単位取得退学。1997年博士(教育学)中央大学。現職、中央大学文学部教授。専門は発達心理学、青少年の時間的展望の発達(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
16
大学教員が書いたレポート執筆の入門書。肩肘張らない文体のため、読みやすい。マニュアルの説明はシンプル(K・J法の活用、一文一義、引用文の書き方、構成等)で、分かりやすい。何より、心理学者らしく良いレポートを左右するのは体裁だけではなく、「自我関与」であるとしているのは参考になった。内発的動機付け。これ、今の自分に枯渇していて、研究者としてはスランプを感じてるんだなあ(唐突なわたくし語り)。2023/06/25
キリル
10
レポートの書き方についての本は類書が多くありますが、この本は大学一年生が対象ということが大きな特徴だと思います。大学に入って初めてレポートを書くにあたって、文章の書き方のテクニックを学ぶことも大切ですが、まずは高校までの感想文や小論文と大学のレポートがどう違うのか、その違いと心構えについて学び土台を整えておくことは今後のレポートを書く上で心強いと思います。レポートを書く段階を3つに分けて説明しており、大枠の説明ではあるものの、筆者の体験を含めて語りかける文体になっているため読みやすいと思います。2017/07/15
tieckP(ティークP)
7
テクニックより心構えをエッセイ的に連ねていくタイプの本。「1年生」と題に付いたらこうなるのだろう。法律の有斐閣もアルマ→ストゥディアと手に取りやすい本を増やしていき、ここまで優しくなった。ところでこの手の本はテクニック系と精神系に二分されるだけでなく、綺麗事系と現実系があるようだ。綺麗事系の本は「文献は丁寧に読め」と説くのに対し、本書も含む現実系は「文献は効率よく読め」と説く。個人的には1年生になら前者を読ませたい。ネットニュースなどで飛ばし読みはすでに得意だろうし。でもエッセイとして本書も楽しく読めた。2021/12/27
本命@ふまにたす
3
大学新入生に向けたレポートの書き方についての一冊。どちらかというと、レポートを書く際の技術的な事柄よりも、心構え的なことを重視して書かれている。その点の受け取り方によって評価は変わりそう。2022/09/14
セディ
3
レポートの書き方がわからなくて参考にしたかった。レポートを書くには本を沢山読んでいたほうがいいな。2017/04/08