出版社内容情報
近世の遺跡を発掘すると、地震・火事・洪水などの痕跡が数多く検出され、それらが地層の年代特定や、地域史の復原に重要な役割を果たしている。浅間山大噴火や京都鴨川の洪水、安政江戸地震など、全国の様々な災害事例をとりあげ、発掘成果から近世都市遺跡の形成と災害との深いつながりを再発見。これからの近世考古学に一石を投じる注目の書。
内容説明
近世遺跡を発掘すると、地震・火事・洪水などの痕跡が数多く検出され、地域史の復原に重要な役割を果たしている。全国の発掘事例から近世都市遺跡の形成と災害との深いつながりを再発見。近世考古学に一石を投じる書。
目次
近世の災害と考古学―基調報告
遺跡に見られる災害の痕跡―港区麻布台一丁目郵政省飯倉分館構内
中近世都市堺における都市災害
東京都心部所在の地震跡
火山災害で埋没した中村遺跡―天明三年七月八日浅間山の噴火
京都・鴨川の洪水考古論
自然災害と考古学
災害史における時間認識と空間認識―安政江戸地震を事例に
江戸時代と地震―阪神・淡路大震災被災現場からの報告
天明三年浅間山大噴火時の被災村落の復興過程