内容説明
近代社会でも深く根付いていた堕胎。しかし帝国主義段階において徐々に消滅し、人間の存在する権利が保証されていく。背景には何があったのか。生と性に光をあて、消えていった“いのち”を描き、近代日本の現実を抉る。
目次
生まれなかったいのち―プロローグ
胎児といのちへの視線
堕胎の社会経済史
堕胎手術の社会伝承史
堕胎罪をめぐる女と男
いのちの近代
二種類のいのちと人権―エピローグ
著者等紹介
岩田重則[イワタシゲノリ]
1961年、静岡県に生まれる。現在、東京学芸大学教授(民俗学・歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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