内容説明
「古都のシンボル」鎌倉の大仏は、いつ、誰が、何のために、どのように造ったのか明らかになっていない。政治と宗教の関係、銅造以前に存在した木造大仏、倒壊を繰返した大仏殿など、文献と彫刻史の両面から謎に挑む。
目次
鎌倉大仏をめぐる謎―プロローグ
鎌倉大仏の形と表現(平安後期から鎌倉前期までの仏教彫刻史;鎌倉の彫刻史 ほか)
鎌倉大仏のあらまし(鎌倉大仏の基本データ;鎌倉大仏に関する基本史料 ほか)
大仏造立の真相に迫る(大仏は誰が、何のために造ったのか;浄光上人と勧進 ほか)
大仏の謎を追う(造立開始と完成時期;鎌倉大仏はなぜ阿弥陀如来なのか ほか)
大仏殿の建立とその後の大仏(姿をみせ始めた大仏殿;大仏殿の宗派や信仰 ほか)
大仏の時代―エピローグ
著者等紹介
塩澤寛樹[シオザワヒロキ]
1958年、愛知県に生まれる。1982年、慶応義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。その後、神奈川県立博物館(現神奈川県立歴史博物館)学芸員を経て、日本橋学館大学教授、博士(美学、慶応義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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