出版社内容情報
人間にとって最も身近な動物、イヌ。縄文人とのつきあいは約8500年前にまでさかのぼる。日本列島に渡来した縄文犬のルーツをたどり、埋葬されたイヌの出土状態、骨や歯の形態的・解剖学的特徴を分析し、生前の生活を復元する。イノシシなどを狩る猟犬、神に捧げられたイケニエとしての役割を探り、イヌと縄文人の関係を明らかにする注目の1冊。
内容説明
イヌと縄文人のつきあいは約八五〇〇年前までさかのぼる。日本列島に渡来した縄文犬のルーツをたどり、埋葬されたイヌの出土状態から生活を復元。猟犬や神へのイケニエとしての役割を探り、イヌと縄文人の関係を解明。
目次
情報源としての骨―プロローグ
動物考古学とイヌ
初期縄文犬と縄文人
埋葬されたイヌたち
縄文犬の用途
縄文犬はどこからきたか?―エピローグ
著者等紹介
小宮孟[コミヤハジメ]
1947年、東京都に生まれる。1970年、慶應義塾大学文学部史学科卒業。1974年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。千葉県立中央博物館歴史学研究科長・慶應義塾大学文学部非常勤講師などを経て現在、総合研究大学院大学・先導科学研究科客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
著者は考古学者。ずっと縄文犬の研究に携わってきたことで知られる。 本書は、その研究の集大成というべきもので、縄文犬について現在わかっていることのすべてが詰めこまれている。研究史、各地での出土例と出土状況、オオカミや現在の犬との比較、いったい縄文犬の用途は何だったのかといったあたりが、豊富な図や写真とともに論じられていく。 とくに用途に関する考察が目を引く。出土した骨や歯の状況から、イノシシ狩りとの関係が考察されていくあたりは圧巻だ。 語り口はきわめて客観的。 入門書として絶好の一冊だろう。2022/01/29
takao
1
ふむ2021/12/23