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読みなおす日本史
近世大坂の町と人

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642065870
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C1321

内容説明

豊臣氏滅亡後、大坂は町人の町となった。“水の都”の構造、道頓堀や千日前など盛り場の誕生、米市場や木綿などの経済活動、強靭な町人意識と気概、中井竹山や木村蒹葭堂らの文化人、適塾など、商都大坂の魅力に迫る。

目次

1(浪速往古図―大坂の開発;浄土へのいざない―天王寺かいわい;信仰か福貴か―大坂(石山)本願寺寺内町 ほか)
2(地中から現われた大坂城;太閤びいき;城と経済 ほか)
3(産業都市・大坂;米相場の動き;長崎下り銅 ほか)
4(町人の生涯設計;物つくりせし人の子;心中の世界 ほか)
5(町人の学問―懐徳堂;懐徳堂の変質―中井竹山;早逝した天才―冨永仲基 ほか)

著者等紹介

脇田修[ワキタオサム]
1931年大阪市生まれ。1958年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、大阪大学名誉教授、山口県史編纂委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わ!

2
大阪の郷土史本としては、素晴らしい一冊。まず第一に読みやすいのです。これはおそらく、一編々々が長くて7ページぐらに分かれていて、ちょっと歴史エッセイ風に、それぞれのテーマについて完結に書かれているからでしょうね。読みやすいのですが、内容はかなり行き届いていて、大阪の賤民史などに関しても、きっちりと述べられている。だから当然、大阪に住んでいた著名人などにも触れられているが、そんな人たちの意外な一面なとも書かれていて面白かったです。大阪史入門の一冊としては、めちゃくちゃお薦めかもしれません。2023/04/03

狐狸窟彦兵衛

2
商人が築いた大坂の町の成り立ちを実証的に分析し、「大阪もの」にありがちな、町人賛歌に偏向していないところが興味深い。平野や堺の「自治」の仕組み、淀屋闕所の経緯、住友と鴻池の違いなど「へぇ、そうやったんか」と目から鱗の一書です。これが実際にかかれたのは1986年と30年前で、2015年に同じ著者によって「少し手直し」して出された新装版というのには恐れ入りました。著者が、現在の梅田辺りで衣料品店を営む家に育ち、曾根崎幼稚園、小学校、北野中学に学んだというのも本書の性格を形作っているように思えます。2016/06/06

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