内容説明
江戸幕府崩壊の端緒となった幕長戦争。兵力数・西洋式兵器の装備ともに上回る幕府軍に対し、長州藩の勝因はどこにあったのか。戦闘状況のみならず、民衆の動向も分析。西欧列強との国際関係をふまえ総合的に解明する。
目次
第1 禁門の変と第一次長州出兵
第2 第二次長州出兵と長州藩抗幕対制の確立
第3 大島口戦争
第4 芸州口戦争
第5 石州口戦争
第6 小倉口戦争
第7 幕長戦争をめぐる国際問題
著者等紹介
三宅紹宣[ミヤケツグノブ]
1949年広島県生まれ。1977年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、広島大学大学院教育学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yooou
8
☆☆☆★★幕府と長州藩との戦争について。僕はこの背景や思想が知りたかったのだけど、本書はどちらかというと「戦記」で、土地勘もなんもないと、ほとんど判らんかったというのが正直なところ。しかし、この戦争が歴史的に非常に重要な出来事であったことはよく分かりました。2016/10/23
onepei
2
長州は強い。しかし、寡兵で勝ったこの戦いの記憶、物語が、およそ80年後の帝国陸軍までひそかに受け継がれていったというのは考えすぎか。2013/04/23
とーこ
1
わからないなりに読んで印象に残った点。長州の勝因の一つが最新武器の存在だけでなく、その使用に習熟していたから、という点。もう一つは、周辺や自国内の非戦闘員についての気配りの細やかさ。驚くほど細やか。知り合いの歴史好きは、この件を話しても信じてくれなかった。そう思うと、奥州で何をやったんだ、という気持ちが強まる。それに、太平洋戦争時の日本の、兵に対する粗雑さは何なんだ、とも思う。いずれにせよ、奥州戦争についての、偏りのない資料を探す必要が出てきた。2015/12/19
Ryuji Saito
0
2015年67冊目。2015/08/17