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歴史と古典
平家物語を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642071574
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C1321

内容説明

平氏の栄華と滅亡を描く『平家物語』。平氏権力や合戦の描写から、その虚像と実像を解明。後世への影響など、複眼的に物語の魅力を捉える。歴史・文学研究の最新の成果が織りなす、新しい『平家物語』の読み方。

目次

平家物語とその時代(平家物語諸本が語る歴史;平清盛の国政関与と「鹿ヶ谷事件」:治承・寿永の内乱の諸段階;戦乱と民衆)
1 史実と古典(平家物語の成立;平家一門の実像と虚像;合戦空間の創出;屋島・壇ノ浦合戦と源義経)
2 構想と世界観(平家物語の構想;内乱の展開と「平家物語史観」;東アジア仏教世界と平家物語)
3 平家以後(平家物語と在地伝承―平家物語の内と外;平家物語と芸能;源平合戦図屏風の世界―一の谷・屋島合戦図屏風を中心に)

著者等紹介

川合康[カワイヤスシ]
1958年三重県生まれ。1987年神戸大学大学院博士課程単位取得退学。現在、日本大学経済学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mk

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文学研究と歴史研究双方の問題関心が『平家物語』という一大テクストの読解に集結するさまを見せてくれる本書は、特定の作者による文学作品という視点から、異なる出自をもつ複数の説話や語り手の「雑纂」とみる理解へ移行しつつある近年の平家研究に近づく上では格好の入口。個人的に興味深かったのは、本来平家物語とは別個に形成された地域の寺社縁起や能・舞曲などさまざまな別系統の伝承が平家諸本の叙述に取り込まれ、新たな「源平合戦に関する言説の地平」を作り上げる素地=記憶のメディアになっていったーという大橋論考の指摘だった。2017/02/22

marukuso

0
平家物語を文学、歴史学から研究した本。異本が多い中、各種の版を比較したもの、戦いの諸相を研究したもの、テクストだけでなく、幸若舞や屏風絵からの視点での研究といった論文集であった。平家物語を読んでいなかったので読んでいて分からない所ばかりだったのが残念。2012/10/02

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