目次
1 世界遺産・伝説紀行―ドイツへの誘い
2 祭りとメルヘンと音楽と―伝統のコスモロジー
3 市民のライフスタイル―質実剛健
4 魅惑のドイツ製品―マイスター・ブランド
5 女性と社会問題―ジェンダーとセーフティネット
6 ドイツの教育―伝統と革新
7 ドイツ語とドイツ人気質―論理性・生真面目・冗談
8 政治とEUの行方―存在感を示すドイツ
9 循環型社会を目指して―脱原発から再生可能エネルギーへ
10 移民と宗教―多文化共生社会へ
11 ドイツのなかの日本―日本の発信力
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年香川県生まれ。関西大学文学部教授、ヴァイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ドイツ文化論・比較文化論、関西大学博士(文学)
高橋憲[タカハシマモル]
1946年大阪府生まれ。毎日新聞大阪本社勤務後、ハイデルベルク大学歴史哲学学部政治学科留学。ゲーテ・インスティトゥート大阪支部の企画・文化広報をへて、現在、関西学院大学、立命館大学講師など兼任、ドイツ語・ドイツ文化概論担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
4
どうも現代の日本の官僚は、ドイツに近い国の形を目指しているのではないかと感じた。 ドイツの民主主義は進んでいると感じられ、共生だとか、寛容だとかのキーワードがぴったり来る印象を受ける。 これが北欧、まで行ってしまうと、先進に過ぎ、日本の実情から余りにも外れてしまうと思われるのだが、ドイツの水準の国造りであれば、10年20年をかければ、日本でも可能なんじゃないかと思えた。 日本の政治家は右傾化するが、官僚は左傾化している。 左に進むにしても、ドイツをモデルとした国ならば、日本の文化の中でも受け入れられるか。2022/11/14
tieckP(ティークP)
1
多数の執筆者による共著で、同じ方でさえこの本に収めるべき内容と、単に自分が得意なことを述べている内容とがあって玉石混交ではあるけれど、いろいろ面白い項もあった。サブカルチャーについての項目が予想外に充実していて、ドール愛好家にとって垂涎のカニス・アウゲンというブランドの話は興味深かった。残念ながら編集責任のある高橋氏は、「現代ドイツ」についての本で40年前のライブの記憶や、今更なフルトヴェングラーの礼賛を記したり、シュタイナー教育の過度な理想化を載せていて、場違いという印象がぬぐえなかった。2015/01/29
putisiyante
1
政治、経済、文化、ドイツの現在を知るための情報が62章12名によって書かれいる。大変興味深い。あとがきにもあるように、変化の激しい国。出版されて1年経っていないが、変化があるものもあるのではないか?ただ、日本人が書いているので、ドイツ人側のも紹介されていたらと思った。2014/11/27
ひろただでござる
0
ドイツヨイショが鼻につく…当方が捻くれているだけだと思うが…。特に電力については日本のような島国と原発大国に隣接するドイツとを比較するのは無理があるのではないか?2016/07/23
竹田拓郎
0
ドイツで学問を志したくなった。2014/03/24