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親鸞ルネサンス―他力による自立

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750338163
  • NDC分類 188.72
  • Cコード C0010

内容説明

親鸞の思想を通して、現代の学問、宗教、社会の抱える課題を明らかにし、人間とは何か、生きるとは何かを問う。

目次

第1章 存在の尊さの回復―愚かな迷いの身に帰る(問いを深めていくのが親鸞の視座;自我意識で真実を立てていくのではない ほか)
第2章 対談 自己を受けとめ、世界に開くために(世の中の出来事のほとんどは従来の科学的方法ではわからない;人間が自由であるときはじめて「知ること」「創造すること」ができる ほか)
第3章 親鸞にみる魂の脱植民地化(主語;述語 ほか)
第4章 現代と親鸞(人間絶対の現代;答えが独り歩きした現代 ほか)

著者等紹介

安冨歩[ヤストミアユム]
1963年大阪府生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、ロンドン大学政治経済学校(LSE)滞在研究員、名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を経て、東京大学東洋文化研究所准教授、2009年より現職。博士(経済学)

本多雅人[ホンダマサト]
1960年東京都生まれ。真宗大谷派東京教区蓮光寺住職。真宗大谷派教師。東本願寺同朋会館教導。元親鸞仏教センター研究員。元高校教員。9歳で得度。大谷派僧侶資格を取得するが、寺を継ぐことに疑問を感じ、教職へ。教員在職中に寺を継ぐことを決意

佐野明弘[サノアキヒロ]
1958年静岡県生まれ。石川県加賀市蓮如上人御旧跡光闡坊住持。真宗大谷派教師、東本願寺同朋会館教導。アレン・ネルソン平和プロジェクト代表、放射能測定室こうせんぼう代表。22歳で仏門に入り、6年あまり禅宗僧侶として学ぶ。35歳で真宗僧侶(門徒)に転ずる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なかむ

5
親鸞の教えとは?三人の実践者による解説や対話を通して難解な教えのエッセンスを体験できた。この親鸞の教えが現代には生きるかもしれない。肥大化した自己のあり方を疑い、世界から見出されていく述語としての自己のあり方は、自分の愚かさに常に立ち返ることで学習し続けられるのだろう。事あるごとに、方便論的個人主義は思い出したい。また、親鸞の教えを受けての安冨氏の考えがやはり魅力だろう。親鸞ルネサンス、その本質の理解はまだだが、世界に開かれた素の自分のあり方?は誰もが心の底では求めているのではないだろうか。2019/01/31

mope

4
親鸞の思想について、安冨さんは「阿弥陀如来はひとりひとりの人間を救うために、1人に1つづつ世界を与えている」という世界観だと書いています。それは、「世界における出来事のすべては、私が学習するための契機である」ということ。それが真実かどうかはともかくとして、そのように世界を受け止めて生きてゆくと結構わくわくしながら生きられるのではないかと思います。宇宙論に「人間原理」というのがあって、昔本を読んだときは理解できなかったのだけれど、ちょっと似てるような気がするので再読してみようかな。2018/07/04

みち

2
はじめに書いてある、安倍元首相のスピーチで、いいこと言うなあ、と思った。暗澹たる気持ちになったという安富さんの、逆説的な理由にも、納得。 2022/08/05

ボダ

2
親鸞の話。副題の他力による自立について細かく知れるかと期待したが、あまりそうは受け取れなかった。 中身が難しかったから?か、あまり頭に残ってない感。 親鸞をもっと理解してから、読むと良いのかも。2020/08/23

ねるねんこ

1
ブラボー!2019/09/19

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