出版社内容情報
公認心理師時代に臨床心理学はどうあるべきか。多角的な視点で原理的事項を考察,多くの人が共有できる「有効な概念化」を目指す。混乱と分断を超えて,公認心理師時代の「臨床心理学」はどうあるべきか。臨床心理学の基盤となる原理的事項を多角的な視点から見つめ,多くの人が共有できる「有効な概念化」を目指す。その上で,医学などの近接領域との関連を意識しつつ,診断・見立て・アセスメントや臨床倫理の問題,そして多職種協働についても扱う。
◆主な目次
はじめに
第1章 臨床心理学とは何か
補論1 「臨床」の認識論的図式
第2章 実践科学としての臨床心理学
補論2 臨床心理学における3つの立場――専門図式の観点から
第3章 エビデンスに基づく実践
補論3 心理学におけるエビデンスに基づく実践はどのように行われるか
第4章 対話・物語・関係性
補論4 過食・嘔吐に悩まされるクライエントとの心理療法――対話による物語の共同構成と変容
第5章 臨床心理学と多元主義
補論5 多元主義的総合実践としての「非個人的心理療法」
第6章 診断・見立て・アセスメント
補論6 発達障害大学生の診断をめぐる問題とナラティブ・アセスメント
第7章 臨床心理学と研究
補論7 青年期慢性疼痛の単一事例質的研究
第8章 臨床倫理と多職種協働
補論8 学生相談現場における臨床倫理分析
はじめに
第1章 臨床心理学とは何か
1.「臨床」とは何か
2.「臨床」と「心理学」の関係
3.臨床心理学における3つの立場
4.臨床心理学における共通原則
●補論1 「臨床」の認識論的図式
第2章 実践科学としての臨床心理学
1.「科学」とは何か
2.科学としての心理学
3.臨床心理学という実践科学
●補論2 臨床心理学における3つの立場――専門図式の観点から
第3章 エビデンスに基づく実践
1.エビデンスに基づく医療(EBM)
2.心理学におけるエビデンスに基づく実践(EBPP)
3.臨床心理学におけるエビデンスの特異性と現状
●補論3 心理学におけるエビデンスに基づく実践はどのように行われるか
第4章 対話・物語・関係性
1.対話
2.物語
3.関係性
●補論4 過食・嘔吐に悩まされるクライエントとの心理療法――対話による物語の共同構成と変容
第5章 臨床心理学と多元主義
1.生物?心理?社会(BPS) モデル
2.教条主義,折衷主義,多元主義,統合主義
3.多元主義・総合的な臨床心理学的実践
4.『日本のありふれた心理療法』に見られる多元論的統合モデル
●補論5 多元主義的総合実践としての「非個人的心理療法」
第6章 診断・見立て・アセスメント
1.そもそも診断とは何か
2.「疾患?診断?治療モデル」を超える
3.見立て
4.アセスメント
●補論6 発達障害大学生の診断をめぐる問題とナラティブ・アセスメント
第7章 臨床心理学と研究
1.実践研究とは
2.量的研究と質的研究
3.質的研究における方法論の選択
4.研究をその目的から考える――メカニズム研究,効果研究,質的改善研究
5.事例研究法
6.混合研究法
●補論7 青年期慢性疼痛の単一事例質的研究
第8章 臨床倫理と多職種協働
1.臨床実践における倫理的問題
2.原則論
3.手順論,臨床決疑論
4.物語倫理
5.心理職の専門性と多職種協働
●補論8 学生相談現場における臨床倫理分析
斎藤 清二[サイトウ セイジ]
著・文・その他
目次
第1章 臨床心理学とは何か
第2章 実践科学としての臨床心理学
第3章 エビデンスに基づく実践
第4章 対話・物語・関係性
第5章 臨床心理学と多元主義
第6章 診断・見立て・アセスメント
第7章 臨床心理学と研究
第8章 臨床倫理と多職種協働
著者等紹介
斎藤清二[サイトウセイジ]
1951年新潟県に生まれる。1975年新潟大学医学部医学科卒業。1988年医学博士(富山医科薬科大学)。1990年臨床心理士資格取得。1993年英国セントメリー病院医科大学へ留学。1996年富山医科薬科大学第3内科助教授。2002年富山大学保健管理センター長・教授。2015年富山大学名誉教授、立命館大学大学院応用人間科学研究科特別招聘教授。2016年立命館大学総合心理学部特別招聘教授。専攻:臨床心理学、内科学、心身医学、医学教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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