知りたい!サイエンス
おもしろレオロジー―どろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科学

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774143101
  • NDC分類 501.33
  • Cコード C3042

内容説明

みなさんは固体と液体の区別ができますか?たとえばハミガキ。固体だとしたら、なぜチューブから出せるのか、液体だとしたら、なぜ流れ落ちないのか。そんな物質の性質を考えるのがレオロジーです。身近で不思議などろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科学、レオロジーの世界をのぞいてみませんか。

目次

序章 固体と液体のはざま
第1章 エレクトロレオロジー―推理小説とロボット
第2章 チキソトロピー、塑性、シアシニング―神のなすレオロジー
第3章 分子レオロジー―蛇の加速装置
第4章 食品レオロジー―イチゴジャムにはレモン
第5章 伸長粘度―プラスチックと米のパン
第6章 ダイラタンシーとシアシックニング―知能的サッカーボール
第7章 ゴム―紛争さえも散逸
第8章 地球と宇宙のレオロジー―万物流転
第9章 癒しのレオロジー―くせになるその感触
第10章 抵抗低減効果―イルカ恐るべし

著者等紹介

増渕雄一[マスブチユウイチ]
1968年三宅島に生まれる。1996年名古屋大学大学院工学研究科卒業、山形大学助手、名古屋大学助手、東京農工大学助教授を経て、2007年より京都大学化学研究所准教授。専門は高分子レオロジー、高分子計算科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kent Kaseda

12
【評価:85点】良い本!レオロジーとは物質の流動と変形を扱う学問。簡単に言えば、水はサラサラ、ハチミツはドロドロ、氷はカチカチ、の様に擬音語で形容される物体の質感を科学的に説明するのがレオロジーだ。確か理系作家の森博嗣先生も、コンクリートのレオロジー特性を研究されてたはず。本書は身近にある物(例えばケチャップ)を題材にレオロジーを解説している。数式や難解な専門用語も登場しない。文系の方や高校生でも難なく読めると思う。それでいて理系大学院生にも役立つ高レベルな内容である。2017/09/22

ネコタ

12
たまには仕事に役立ちそうな本を読もうと思って(笑)レオロジーというのは物質の流動と変形を扱う学問、らしい。一番身近なのが食感とか、そういうこと。はじめは東野圭吾の推理小説を題材にして簡単なところから説明が始まるけど、やっぱり難しそう。日本人は食感にこだわる人種で、その証拠に食感を表す言葉がたくさんある。でもそれを数値化するってすごい難しい。2017/03/26

ダンスにホン!ころりん

2
20100725初版第1刷発行 130628読了 レオロジー物質の流動と変形をあつかう学問 初めて目にした言葉ながら、「どろどろ、ぐにゃぐにゃ」好きにはたまらない一冊だった。代表選手はスライム!それに子供の頃、水とき片栗粉でよく遊んだけどあれは「ダイラタント流体」だった事を知った。このダイラタント流体を防具にできれば理想的な性質になるそう(身につけたり動いたりするときは柔らかくフィットしやすく、衝撃を感じれば自発的に硬くなって身を守ってくれる)バレリーナのトゥシューズや、サッカーボールやラケットにも応用2013/06/28

mft

1
雑学としてのレオロジー。勉強したければ他の本(尾崎邦宏「レオロジーの世界」工業調査会とか)を読んでね、と序章にある。 それにしても誤字が多い。2015/02/22

Tyu

1
レオロジーを制御すると、こんな面白いことがあるんですよ♪ということを知れた。勉強というよりは、雑学。普通に理系人間としては面白い。液体、固体の違いは、人間基準で考えてどうかということ。超短時間では、液体も流れないし、超長時間では、固体も流れる。2014/05/04

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