出版社内容情報
食べるとは、生あるもののいのちをいただくこと。『あひる』は、譲り受けた家畜を食べた話を通じて、食といのちの関係をつたえる。
食べるとは、命をいただくこと。
身近に経験する機会が少ない今、子どもたちに届けたい絵本です。
自宅の鶏小屋から、毎朝卵を取ってくるのが主人公「私」の日課です。
ある日、隣町のおじさんから、体が弱ったあひるが一羽届きます。私と弟は、初めて間近にみるあひるに興味津々。元気になってもらうために、翌日あひるを近所の川に連れて行くことにしました。
川で運動させると、あひるは食欲も出て、少し元気になった様子です。
あひるが元気になってうれしい二人は、次の日もとり小屋目指して、校門から駆け出します。ところがとり小屋につくと…
「あひるがおらん!」とり小屋にはにわとりしかいません。
台所に飛び込むと、そこはお醤油と砂糖のまじった、いい匂いでいっぱい。その日の夕飯は、私も弟も大好きな野菜とお肉の煮物でした。
大好きな煮物を目にして、私は何を思うでしょうか?
食事後に、「あれあひるじゃないよね」とお母さんに質問する弟を、私はどのような思いで見つめているでしょうか?
『あひる』は、生きることと食べることが身近にあった、著者の子ども時代を絵本化した作品です。ご家庭で、親と子が一緒に読んでもらいたいですし、また、学校や図書館での食育活動にもお奨めの一冊です。
読み終わったあとに、食卓に並ぶ、肉・魚を見て、子どもたちが何かを感じとってくれることを願っています。
【著者紹介】
1955年福岡県嘉麻市に生まれる。九州造形短大デザイン科卒業後、広告代理店のデザイナーを経て、フリーのイラストレーターとなる。作品に『くろうさぎはねた』(海風社)、『くじらのおれいまいり』(教育画劇)、『おばけのナンダッケ』シリーズ(国土社)、『すずこ』(西日本新聞社)などがある。文と絵の両方を手掛けた『ボタ山であそんだころ』(福音館書店)で第46回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。横浜市在住。
内容説明
食べるとは、生あるもののいのちをいただくこと。この絵本は、ゆずりうけた家畜を食べた話を通じて、食といのちのかんけいを、しずかに、力強くつたえている。今だからこそ、子どもたちに読んでもらいたい一冊。
著者等紹介
石川えりこ[イシカワエリコ]
1955年福岡県嘉麻市に生まれる。九州造形短大デザイン科卒業後、広告代理店のデザイナーを経て、フリーのイラストレーターとなる。文と絵の両方を手掛けた『ボタ山であそんだころ』(福音館書店)で第46回講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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