内容説明
ジブリルは、さばくの村にすむ少年。どうぶつのせわをするのがだいすきです。でも今、ジブリルが夢中になっているのは、くるまづくり。「いつか、このさばくをくるまではしりたいなあ…」ジブリルは、あきカンやペットボトルなど、ひろいあつめたものをつかって、ちいさいくるまをつくっていましたが…。
著者等紹介
市川里美[イチカワサトミ]
岐阜県大垣市生まれ。1971年、旅行で訪れたパリにそのまま移住。その後独学で絵を学ぶ。『春のうたがきこえる』(偕成社)で講談社出版絵本文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社)で第28回サンケイ児童文学賞美術賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
15
遠い方の図書館、新刊棚で。以前講演を聞いた市川さんの新作。また、じっくりと取材されたんだろうなあ~と想像しながら、読んだ。最後にジブリルが自分のために買ったものが素敵だった♪ がんばれ~! ジブリル!2012/10/28
いろ
12
前から息子と読みたいと思っていた絵本,ようやく機会を得て借りた。砂漠の少年ジブリルは小さな車を手作りするのが大好きだけど,父親の仕事のハサミ等を勝手に使うので怒られて…というお話。6歳男児は,父親がジブリルの作った車をガラクタと言った事にショックを受けた様子。だけど,そんな車が市場で売れたので,息子はとても喜んでいた^^ ジブリルの物づくりに向かう純粋な気持ちが眩しい。家族と自分へのお土産も素敵v お父さん(夫)は,日本人作品と知り驚いていた。市川さんの絵本,他にも読んでみたくなった。2014/09/02
舟江
10
今の時代にマッチした内容。Reをうまく実現した話。しかし、「大量生産、大量消費」そのモノを考えることはできないのであろうか。限られた資源、丁寧に作り、丁寧に使う、と言う。2021/12/24
遠い日
9
市川さんの「世界のこども」シリーズ(って、勝手にわたしが名付けているだけですが)の最新刊ですね。砂漠に住むジブリルの憧れは「くるま」。自分でも廃品でじょうずに作ります。ですが、今回はいつもより“生活色”が濃いように感じます。お父さんがジブリルに言う「もうかるのか?」というひと言が重い。くるまへの愛着をうまく転じて、かれはひとつ上の力を身につけるのですけれどね。かわいさと逞しさ、とてもいいバランスで感銘をうけました。2012/09/05
7petit
7
おはなしの完成度の高さはもちろんのこと、読む側に いろいろなことを投げかけいろいろなことを気づかせてくれる 絵本です。市川里美さんて すごい。2013/02/02