内容説明
世界制覇の野望に燃えるナチス・ドイツ。日本の大陸侵略の戦場になった中国。東西両方面の安全を日独伊三国同盟によって脅かされるソ連。日本のアジアにおける軍事的覇権の転覆を図る米英両国。30年代世界危機のなかで、国際情報戦を展開するゾルゲ諜報団。戦争と革命の時代における国際情報戦。ゾルゲ諜報団の全容は、いかに解明されたか。ジャーナリストによるその迫真のドキュメント。
目次
第1章 伊藤律の遺稿
第2章 諜報員の終着駅
第3章 宮城与徳、生と死
第4章 検証・ゾルゲ情報
第5章 暗黒裁判、その実態
第6章 「赤狩り」の犠牲者
第7章 名誉回復への道
第8章 尾崎秀実の対ゾルゲ諜報協力
第9章 歴史的見直し進むゾルゲ事件研究
著者等紹介
白井久也[シライヒサヤ]
1933年、東京に生まれる。58年、早稲田大学第1商学部卒業後、朝日新聞社に入社。広島支局を振り出しに、大阪・東京本社経済部、同外報部を経て、75年から79年まで、モスクワ支局長。帰国後、編集委員(共産圏担当)。93年、定年退職。94年から99年まで、東海大学平和戦略国際研究所教授。現在は日露歴史研究センター代表、杉野服飾大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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