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内容説明
オリンピック、パラリンピック、ワールドカップなど、メディアによって劇的に演出されるスポーツに注目。プロセス論、テクスト論、激変するメディア空間における権力の位相を捉え直す諸論考を収める。
目次
1 メディアスポーツのプロセス(スポーツとメディア―その歴史・社会的理解;メディアスポーツ研究の経緯;メディアスポーツのプロデュース論)
2 メディアスポーツのテクスト(メディアスポーツとフェミニズム;スポーツ、ジェンダー、メディア・イメージ―スポーツCFに描かれるジェンダー;印刷メディアとスポーツ報道―「九州一周駅伝」の物語;スポーツ・マンガ/アニメの世界;スポーツ実況中継の会話分析;障害者スポーツとメディア)
3 メディアスポーツの変容(メディアスポーツとグローバリゼーション;メディアスポーツヒーローの誕生と変容;すでに「スポーツ」なんてない?―メディアテクノロジーの転回とサイバースポーツのリアリティ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とーとろじい
4
2002年日韓W杯の開催もあって出版されたのであろう本書は、メディアを介して膨張するスポーツをメディアスポーツと称して、収録されている各論文から多角的批判が加えられている。マラソンや野球などのスポーツは新聞社が広告費などの資金調達を行う手段であり、主催すれば優先的に報道が可能なため、新聞売上を向上させる手段(キラーコンテンツ)であったという視点は改めて確認しておくべきことだろう。個人的にはスポーツの経済的側面に関心があるが、ジェンダー論的分析も読んでいて刺激的だった。横断的な論集になっていると思う。2021/11/10