- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
内容説明
ど派手な超絶徒労系の手仕事たちが、垣根を突破する。異形の表現の背景を読み解く、日本文化の臨界点。
目次
1 ヤンキー・エステティクス―改造の意気(ちっご共道組合 ブチ上げ改造単車―“インタビュー”酒見良樹(「ちっご共道組合」リーダー)
常勝丸船団 アートトラック―“インタビュー”真壁宣広(「常勝丸船団」会長)
「ヤンキー人類学」をめぐって(1) アウトサイダー・アートとしてのヤンキー文化 ほか)
2 突破者たちの真理―跳躍と手仕事(「ヤンキー人類学」をめぐって(3) バカな特攻精神で現実に対向する
「ヤンキー人類学」をめぐって(4) 東京では見えない、地方では「普通」のことという真実
相田みつを 詩・書 ほか)
3 ヤンキー・エスノグラフィ―生き様の表現学(「ヤンキー人類学」をめぐって(5) ヤンキーと音楽:“反アート”の美学
「ヤンキー人類学」をめぐって(6) 巷の「ヤンキー語り」を超えて、「ヤンキー人類学」はいかに可能か?
「ヤンキー人類学」をめぐって(7) ヤンキー、傍らの存在 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
23
アウトサイダー・アート専門!に2011年にできたという福山・鞆の津ミュージアムでの展覧会の記録。開館3年にしてこのチャレンジぶり、すばらしい。デコトラデコチャリに小倉の成人式、そして相田みつを・・人に見せ人を楽しませるため、そして誰より自分を納得させるための無償にして超絶な手間。現場、すごかったろうなあ。◇本ならではなのが、それを「反アート=自己表現」と看破した増田豊やマイルドヤンキーなど既存の理解と接続して整理した石岡良治らの論考、これがおもしろい。◇はっと気づかされる「自分の内なるヤンキー」。楽しい。2015/09/22
向う岸
8
アール・ブリュット(Art Brut)とは、フランスの芸術家ジャン・デビュッフェにより提唱させた概念であり、一般に「伝統や流行などに左右されず、自身の内側から湧き上がる衝動のまま表現した芸術」のことを指す。改造バイク、デコトラ、特攻服、そして相田みつを。アウトサイダー・アートとしてのヤンキー文化評。権威や正統性へのプロテスト精神という点では前に読んだ『反知性主義』に通ずる所がある。ディズニーキャラを描いているけど、訴えられないのかしら。2015/12/24
ヤスコ
4
ようわからん評論はいらん。もっと製作者の話を聞きたいんじゃ。2015/03/18
takao
2
ふむ2022/07/05
arisawa
2
作品も豪華で過剰ですごく面白いけど、自力では知り合えなさそうな人達のインタビューが貴重で、読めてよかった。やりたいことがはっきりしてる、迷いのない人の言葉って、明るくていい。何かを作れるって楽しいって思った。2015/05/17