アルス選書<br> オペラと歌舞伎 (新版)

個数:

アルス選書
オペラと歌舞伎 (新版)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月08日 06時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880652801
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C0073

出版社内容情報

オペラと歌舞伎という極めて類似した芸能。日本とイタリアの歴史的、地理的、民族的土壌の共通性から二つの芸術はいかにして総合芸術の最高峰となったのか。虚構の世界の類似性を探る。

近松門左衛門とメスタージオ
鶴屋南北とロッシーニ
河竹黙阿弥とヴェルディ……。
イタリアと日本の芸術はここまで似ている。

西暦1600年頃に、日本とイタリアでほぼ同時期にオペラと歌舞伎という極めて類似した芸能が誕生した。それには非常によく似た歴史的、地理的、民族的土壌があったからである。元来、大衆の極めて俗っぽい道楽であったオペラと歌舞伎はいかにして磨かれ美の極致に至ったのか。眼と耳の最高の贅沢であり、美しい音とリズムで築き上げられてゆく虚構の世界の類似性を探る。

第一幕 オペラと歌舞伎と植民地
第二幕 オペラと歌舞伎の誕生
第三幕 テアトロと芝居
第四幕 女形とカストラート
第五幕 ドラマとしてのオペラと歌舞伎
第六幕 フィナーレのストレッタ

【著者紹介】
昭和13年東京築地に生まれ。慶応義塾中等部の頃より歌舞伎座の三階立見席や藤原歌劇団練習所に通う。慶應大学オペラ研究会設立、慶應義塾百年記念に若杉弘指揮メノッティ「電話」を演出。三井物産入社後は同社イタリア修業生としてボローニャ大学留学。東京芸術大学講師、昭和音楽大学教授、尚美学園大学客員教授などを歴任。平成18年イタリア政府よりコメンダトーレ勲章受章。
主著として『オペラ名曲百科』、『ヴェルディのオペラ』(音楽之友社)、『椿姫とは誰か』(丸善)、『痛快!オペラ学』(集英社インターナショナル)ヴォルフ=フェラーリの生涯と作品(水曜社)ほか。
※本書は『オペラと歌舞伎』(丸善)に大幅な加筆・改訂をしたものです。

内容説明

オペラと歌舞伎、それは普通の芸術ではない、人間が考え得る限りの美の道楽の極致なのである。

目次

口上・プロローグ オペラと歌舞伎と植民地
大序・第1幕 オペラと歌舞伎の誕生
2段目・第2幕 テアトロと芝居
3段目・第3幕 女形とカストラート
4段目・第4幕 ドラマとしてのオペラと歌舞伎
5段目・第5幕 花咲くオペラと歌舞伎の最盛期
大詰・フィナーレのストレッタ
打ち出し・カーテンコール

著者等紹介

永竹由幸[ナガタケヨシユキ]
昭和13年東京・築地生まれ。36年慶大卒、三井物産入社。40年同社イタリア修業生としてボローニャ大学留学。その後二回にわたり計11年、同社ミラノ店に勤務。63年退社。平成7年東京芸術大学講師。10年昭和音楽大学教授。18年退職。同年より尚美学園客員教授。同年イタリア国よりコンメンダトーレ章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

11
イタリアのオペラ、日本の歌舞伎。この二つの芸術は、遠く離れた国で花開いたのだが、時代的にも文化的にも社会学的にも極めて近しい類似性があるという。その論点は新鮮で興味深い。学術的な論文というより筆者の独自な視点で、オペラと歌舞伎の色とりどりの蘊蓄を傾けて語られるエッセイと言った方がしっくりくる。少々こじつけっぽいところもあるけれど、新しい刺激を受ける醍醐味があって楽しい。2014/05/02

デューク

5
オペラと歌舞伎。その2つの芸術からイタリアと日本の文化比較を試みた意欲作。 オペラと歌舞伎は良く似ている。誕生の時期や衰退の時期、復活したタイミングという時期的なもの。女性の美を芸術化した女形という存在。それを育てた町人階級の勃興という背景。イタリアと日本の共通性と相違点。などなど。なぜアングロサクソンがオペラも歌舞伎も生み出せなかったのかという、文化的な考察も興味深い一冊。おすすめ2017/10/06

どら猫さとっち

4
オペラと歌舞伎には、数々の共通点があった。なぜオペラや歌舞伎には女性が出演してはいけないのか(歌舞伎は今もだ)、作者との共通と違い、取り上げるテーマや舞台設定など、あらゆる角度で読み解く音楽と芸術論。オペラ&歌舞伎ファン、音楽好きには、本書はかなり興味深く読むに違いない。2017/01/28

Yoshihiro Yamamoto

1
B 冒頭は「第二次世界大戦は、オペラと歌舞伎を持つ国と持たざる国の戦いであった」という掴み。牽強付会さが鼻につくところもあったが、能とギリシャ悲劇、歌舞伎とオペラの対比が面白い。オペラと歌舞伎の発生から、その後辿った盛衰が不思議なほどに似ている。また、男が女役を演じる「女形」と「カストラート」の存在、大仕掛な舞台装置、などなどこれでもかと類似点が挙げられる。さらには、近松門左衛門とメタスタージオ、近松半二とグルック、鶴屋南北とロッシーニ、九代目團十郎とボーイトなど、同時代に活躍した作家や役者の対比も面白い2014/03/22

Tronri49

0
色々あり、この本を買って読んで見た。 コメディというか、みたいな部分もあり。オペラや歌舞伎についての詳しい情報は適当に読んだが、歴史とともに日本は変化し、変化しないものもある。 私は日本人として、日本の行く先の舵をきる一員となり、精一杯日本人になりたい。2017/11/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4609538
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。