内容説明
収容所で真実に覚醒したソルジェニーツイン。民主主義国にいながら独裁者の正体を見抜けなかった知識人。ファシズムに文芸復興の夢を見たエズラ・パウンド。戦争と革命、そして収容所の時代を生きた人々の言葉を通じて新たな思想の地平線をめざす評論集。
目次
ミヒャエル・エンデ―「常識」と「伝説」
ブロイスラーのドイツ民話集―宝探しとその試練
古代のポピュリスト―アルキビアデス
明治憲法制定の思想史―書評・文明史の中の明治憲法
中江兆民『三酔人経綸問答』を読む
近代と格闘した人々の声―渡辺京二コレクション「維新の夢」解説
消えた張作霖と満州の夢―書評・馬賊で見る「満州」
思想家としての石原莞爾―書評・石原莞爾 愛と最終戦争
ラーゲリからの透徹した視座―書評・内村剛介ロングインタビュー
ソルジェニーツイン「収容所群島」読書メモ〔ほか〕
著者等紹介
三浦小太郎[ミウラコタロウ]
昭和35(1960)年東京生まれ。獨協学園高校卒。90年代から北朝鮮の人権問題や脱北者の支援活動などに参加する。現在(平成24年)市民団体「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」「アジア自由民主連帯協議会」に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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